公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

スイカズラ、 ウツギ、ノアザミが咲く

520
 
 畦道を歩き始めるとイグサが見えてきた。イグサは地下茎が地中を這い、多数の花茎を地上に伸ばすというが、見たところそのようには見えない。群生しているわけでもないので、うっかりすると見逃してしまう。この栽培品種が畳表になどに使われているという。
イメージ 1
 イグサ

 畦に線状の花序がたなびいていた。「何だろうか、スゲの仲間がなぁ」と思えた。珍しそうな花と思えたので、後で調べようと写真だけ撮っておいた。写真を見ると、スゲの仲間でなく、見覚えのある花に思えた。思い付いた名前は「オニウシノケグサ」である。よく見かけるオニウシノケグサは、わりと大柄で、花序がもう少し開いている。
イメージ 3
オニウシノケグサ

イメージ 2
オニウシノケグサ
 
 ネムノキの休憩所へ向かうと、園児の集団が戻ってきた。「行ったり来たりと忙しいなぁ」と思った。若しかしたら、先程の園児とは違いのかもしれない。
 ヤマグワの赤い実が見えた。花の時期にヤマグワの雌株を探していたが、その時には中々見つからなかった。それが、予期しないときに見つかった。新しいもの見つけたり、知ったりするのは偶然のたまものかも知れない。
イメージ 4
ヤマグワの雌株
 
 同じところにスイカズラの花が見えた。スイカズラはウツギの樹に巻き付いている。スイカズラの花は唇形で、2個ずつついている。唇形というので、更に見ると、上唇は4裂し、下唇は広線形になっている。おしべが5本、めしべが1本見える。
イメージ 5

 スイカズラに巻き付かれたウツギの樹を見ると、白色の大きくなった蕾がよく目に付く。開花した花はないかと探すと、数個見つかった。白色の花は下向きになっている。花弁の枚数を数えると、5枚ある。あと数日経つと、この沢山の蕾が一斉に開くと思われる。素晴らしい光景が目に浮かぶ。
イメージ 6
 ウツギの花

 本道の向こう側に古井戸がり、その奥にカラタチの垣根がある。もう花は終わってしまったと思ったが、見に行った。カラタチの花はなかった。しかし反対側にハコネウツギの樹があり、沢山の花をつけていた。花が沢山あるとやはりきれいに映る。
イメージ 7
 
 ハコネウツギの奥にアザミの花が見えた。「もうこの花が咲く時期になったのか」と思った。「この時期に咲くアザミはノアザミと見ていい」という説明を読んだことがある。花は上を向いているものばかりで、総苞片の先が短い棘状になり、斜め上へ向いている。やはりノアザミになるのだろうか。
イメージ 8

イメージ 9
 ノアザミの花

 さらに奥へ入ると、紫色のアヤメが見えた。もうアヤメの花はなくなっている時期なので、改めて花の模様を確認した。模様は網の目の模様になっている。恐らくアヤメと思える。
イメージ 10
アヤメ
 
 撮影:512
 
  記 平成2857()