公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

レンゲソウ・トキワハゼ・スイバの雌株

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 田植え前の水田にレンゲソウが咲いている。昔は水田の肥料になるように植えたという。マメ科の植物で中々綺麗な花である。今まで、レンゲソウの咲いている姿を見て、「ああレンゲソウ」で済ませていた。この花がまめ科の植物だと確認していなかった。今日は花のつくりを調べる気になった。球状になった花は幾つかの小花でかたまっている。この1つの小花に注目して見た。マメ科の花は、旗弁、翼弁、竜骨弁から成り立っている。小花を見ると、背後に大きな旗弁がある。旗弁には左右対称の線模様が縦方向に見られる。翼弁は白色で、竜骨弁より短い。竜谷弁は翼弁より長く突き出て、先端は紫色をしている。確かにマメ科の花の形をしていた。このつくりをしている花からはおしべやめしべが外に現れていない。2つ違った小花が見える。この小花からはおしべやめしべが外に現れている。どの花弁も濃い紫色になっている。前の綺麗な形から濃い色の形へ移行するのだろうか、この点は不確かである。
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 トキワハゼがある。この花はサギゴケに似ている。何度もこの2つについて考えてきた。今でも正確なところは分からない。花の下は筒状になり、先は2つに分かれている。この形が口の形に似ているということで、このような花を唇形と呼ぶようだ。上唇に当たる花弁の背中は青紫色で、先が浅く2つに割れている。表面には毛があるようだ。下唇の当たる花弁は先の方が大きく開き、3つに割れている。中央がやや細い。この中央の細くなった花弁の奥に細長いこぶ状の隆起が見られ、表面に黄色い斑点がある。この隆起に短い毛のようなものが多数みられる。
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トキワハゼの花

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トキワハゼの花
 
 歩いているとスイバがよく出てくる。これとギシギシがよく似ている。この区別もなかなか難しい。スイバは雄株と雌株があるという。従って、雄花と雌花は1つの株の中にない。このスイバはどちらなのだろうか。花を見ているが、どれが1つの小花なのか、分かりそうもない。資料を見て比べてみた。花茎の先に膨らんでいるものが見えるが、これが果実らしい。赤く糸状に絡んでいるのは柱頭だという。詳細のことは分からないが、この株が雌株と分かってきた。
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スイバ
 
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スイバの雌花

 イチゴツナギを見て、ガマズミを見た。ガマズミの花には、小花の小さな蕾がぎっしりと集まっている。1つ、2つぐらい開いているものがないかと探したが、1つも開いていなかった。まだ早かったようだ。
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ガマズミ:まだ蕾の状態

撮影:425

  記 平成28427()