カンザクラ、シュゼンジカンザクラ、オオカンザクラ
3月27日(日)
南門を入ると2本のサクラが咲いている。先日、帰りがけに上の池の脇のカンザクラを見て、その次にこのサクラを見てきた。カンザクラは、花が散り始め、葉桜に近い状態であったが、この2本のサクラには葉が出ていなかった。その時は、疑問が残ったが、名前が分からないので、カンザクラではないかと見当をつけていた。
花には赤みがあり、萼はカンヒザクラと同じぐらいの赤さである。萼筒は毛が無く滑らかになっている。今日見ると、「シュゼンジカンザクラ」と名札が付けられていた。シュゼンジカンザクラはカンヒザクラとオオシマザクラの交雑種と考えられている。この名札を見て、やはり、「カンザクラでなく、同じカンヒザクラ系のシュゼンジカンザクラなのか」と納得した。
カンザクラ
シュゼンジカンザクラ
上の池の周りにある遊歩道を中の池へ向けて進むとオオカンザクラと名札が付けられたサクラが咲いていた。どんなサクラなのか知ろうとしたが、花は池の方へ突き出た枝に付いているので、上手く写真が撮れない。
カンザクラとオオカンザクラはどこが違うのだろうかと調べると、カンザクラはカンヒザクラとヤマザクラの雑種と推定され、オオカンザクラはカンヒザクラとオオシマザクラの交配種とのことだった。すると、オオカンザクラはシュゼンジカンザクラと同系統となる。
カンザクラ、シュゼンジカンザクラ、オオカンザクラの3つについて考察した。花期はカンザクラが他の二つより早い。系統から見ると、オオカンザクラはシュゼンジカンザクラと同系統であることは上で述べた。萼筒に毛なないところは3つに共通している。花弁はシュゼンジカンザクラが一番赤みが強く出ている。3種類の葉の褐色の度合いを見ると、カンザクラが一番濃いようだ。
オオカンザクラ
オオカンザクラ
撮影:3月15日
記 平成28年3月19日(土)