アンズと豊後梅の違い
3月25日(金)
瓜久保休憩所のトイレの周りにウメが咲いている。白色のウメはハクバイで、枝が枝垂れているのはシダレウメとここまでは問題がないが、4本ぐらいアンズ(豊後梅?)がある。今日はこの樹が何であるか知りたくここへ来た。
アンズか豊後梅か?
アンズか豊後梅か?
この樹をの豊後梅ではないかと考えている人がいる。豊後梅はウメとアンズとからできたのだから双方に似ていることが考えられる。豊後梅とアンズには明確な違いがあるのだろうか。アンズの資料を調べると、殆どが、花期のときに萼が反り返ると説明されている。豊後梅についての資料を調べると、萼の反り返りについて書かれたものはほとんどない。僅かに見つかったものを見ると、それが正反対で矛盾していた。
豊後梅」は萼片が赤色で,反り返えらない
萼がアンズのように反り返ります
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こうなるとどちらが正しいのか分からなくなる。試料では、萼が反り返っている。ここまでで考えると、豊後梅とアンズは「萼の反り返り」だけでは区別が難しいことになる。
試料 萼が反り返っている
豊後梅、アンズの葉の写真があった(資料3)ので、これをもとに違いを考えてみた。
アンズの葉
1.横幅が広く、豊後梅、ウメより円形に近い。
2.縁が波を打っている。
3.基部が楔形でなく、平らになっている。
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豊後梅とアンズの違いを明らかにしたいと思って挑戦したが、花だけで区別するのは難しいと分かった。葉、果実の中の核を見れば、多少区別へ前進するかもしれない。いずれにしても、豊後梅はウメとアンズから出来たことを考えれば、厳密の区別は出来ないのかもしれない。
撮影:3月15日
記 平成28年3月16日(金)