ヨコハマヒザクラとシジュウカラ
2月26日(金)
ムラサキツユクサ見た後、山から出てきた。右手にはプールがある。ここから下ノ池の周囲にはいろいろな桜が植えられている。オオシマザクラは代表的さくらの1つであり、オオシマザクラはソメイヨシノの片親である。冬芽を見ると、ソメイヨシノより一回り成長が早く、大きいように思える。サクラの冬芽には毛があるのが多いようだが、オオシマザクラの冬芽には毛が少ない。そのため日が当たると艶が出てくる。
オオシマザクラの冬芽
テニスコート横のマルバマンサクの冬芽はどうなっただろうか。先日、花が咲き始めていたので、「花の数が増えているのでは」と思っていたが、今日は花が1つも見えない。一瞬もう花が終わってしまったのかと思った。先日、別の公園で、同じ体験をしたので、再度見直した。しかし、どこを見ても花は見当たらなかった。蕾は沢山ある。先日は、成長の早かったものが咲いていたのかもしれない。
マルバマンサクの冬芽
マルバマンサクの冬芽(側芽)
茶店の前の広場にヤマザクラがある。ここのヤマザクラは大きく、花や冬芽は高いところにある。何とか、いい写真が撮れないものかと、試みた。冬芽は枝先きに集中している。オオシマザクラの写真と並べると、違いを見つけるのが難しいほどよく似ている。
ヤマザクラの冬芽
茶店の前と裏にソメイヨシノの大きな樹がある。このサクラは、茶店から手に届く位置に枝があるので、写真が撮りやすい。冬芽の芽鱗は見るからに毛が多い。エドヒガンザクラの芽鱗には毛の多いことを考えると、毛の多い点はエドヒガンザクラからの遺伝と思える。
ソメイヨシノの冬芽
下ノ池と中ノ池の間の堤を進むと左側にカヤの樹がある。モミ、ツガ、カヤはよく似ている。葉の先を見ると、区別がつくという資料があった。上手い区別の仕方を教えてもらえた。今まで葉柄の部分の違いを見ていたので、モミは分かったが、残りの2つの区別がよく分からないままだった。
葉先が二つになっているのが、モミ
葉先が丸いのが、ツガ
葉先が鋭く尖っているのが、カヤ
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カヤの葉とつき方
カヤの樹の隣にヨコハマヒザクラの樹がある。ソメイヨシノのピンク色に比べ赤みの強い花を咲かせる。この花はエドヒガンと兼六園熊谷桜との掛け合わせで生まれたという。兼六園熊谷桜はヤマザクラの園芸品種であり、冬芽に毛は少ない。ヨコハマヒザクラの冬芽には毛が少ないようだ。この点は兼六園熊谷桜の特徴かもしれない。
ヨコハマヒザクラの冬芽
直ぐ近くに石碑がある。ここを何遍も通ったが、この石碑をよく見たことがなかった。今日見ると、案内板に説明の紙片が貼ってある。何のことか読んでみた。「三ツ池の水が広い田圃にひかれて、涸れるとこがなく、いつも農民に深い恩恵を与えていた」との意の和歌が刻まれている説明だった。今はどこにその田圃があったのか、その面影もない。
石碑の説明
石碑
ヨコハマヒザクラに小鳥が止まった。写真を撮ろうと急いだ。頭を激しく動かすが、逃げそうもない。急いで数枚撮影した。後で拡大して見ると、綺麗な色をしていたシジュウカラと分かった。
撮影:2月11日
記 平成28年2月14日(日)