公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カリンの萼と花弁

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 216日、ジンチョウゲの蕾が開き始めたが、独特の香りがなかった。今日は、近づくとプーンと匂って来る。久しぶりに嗅ぐ、懐かしい香りである。この匂いは3月を呼び、別れの寂しさを思い起こさせる。いよいよジンチョウゲの季節が来たと実感する。
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 カンヒザクラが咲き出した。先日、冬芽の先端が緩み、赤い花弁が見え始めていたので、もう咲くのではと思い続けてきた。暖かい日が続いたので、冬芽の芽鱗を突き破り、赤い蕾全体が外へ出てきた。カンヒザクラは花弁を大きく開かないので、開花時期を捉えることが難しい。今日の時点で、開花と言っていいのかもしれない。
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開花したカンヒザクラ
 
 桃の節句が近づいている。ウメの花は未だ衰えていないが、時に間に合わせるようにハナモモの冬芽が大きくなっている。冬芽は、ウメと違い1か所に3つぐらいつき、暖かくなるのを今か今かと待っている。豊かな毛は心持ち緩んできていると思える。
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ハナモモの冬芽 

 カリンの花弁が見え始めた。先日、赤いものが見え、「これは花弁では…」と思えたのは萼になりそうだ。先日、赤く色づいたものが二重に見えたが、外側が萼で内側が花弁であることがはっきりしてきた。蕾の先は細い隙間が開き出しているようだ。
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カリン:萼

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 カリン:蕾

 シダレザクラの冬芽が膨らんでいる。小さく、枝に張り付いていた冬芽だったが、先日から膨らみが見えるようになってきた。葉痕の高さを越え、先が黄色くなっている。未だ、他のサクラの冬芽より小さいが、拡大すれば、充分サクラの冬芽らしくなっている。
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 公園のハクモクレンとシモクレンの花期が大分ずれている。シモクレンの冬芽は堅く閉じているが、ハクモクレンは花弁が開いた。ハクモクレンの花は大きく、開くと見事な光景を作り出すが、風が吹くとまたたく間に散ってしまう。花の命は短いというが、実感する。
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撮影:221

  記  平成28225()