公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

コウバイ・ハクバイが咲く

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 せせらぎ広場、忍者の砦には多くの親御連れさんがいて賑わっていた。ここの窪地には大きなスズカケノキ3本ある。
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 スズカケノキには2つの系統があり、1つはヨ-ロッパから小アジア原産の系統、もう1つは北アメリカ原産の系統になる。この2つの原種は特別なところ以外には植えられていないので、一般に目にすることはないという。公園などで目にするのはこの2種の雑種の「モミジバスズカケノキ」だという。
 
モミジバスズカケノキプラタナス) Platanus ×acerifolia
 
岸根公園スズカケノキもモミジバスズカケノキになるようだ。
 モミジバスズカケノキの冬芽が見えるだろうか。ねらいを定めて撮影すると、偶然うまく映っていた。葉柄内芽で冬芽は葉痕の中に納まっている。上から見ることが出来ないが、台座に座っている姿からはその様子が伺える。
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 斜面にヤマボウシの樹が植えられている。ヤマボウシハナミズキと同じミズキ科で花の形がよく似ている。ハナミズキの花が終わった頃ヤマボウシが咲き出すので、ハナミズキ2度咲いたと錯覚することもある。冬芽は明らかに違っている。ハナミズキの冬芽は横への広がりが見られ、先が丸い。ヤマボウシの冬芽は縦に伸び、先が鋭く伸びている。
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 ヤマボウシの冬芽

 せせらぎ広場を上がったところに梅園がる。そろそろウメも満開なのではと思っていたが、コウバイは咲いていたが、ハクバイの数は少なかった。ここもコウバイの方が早く咲くようだ。
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梅園

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         コウバイ                          ハクバイ
 
 再びせせらぎ広場へ戻り、ネムノキとカツラの樹を見ることにした。ネムノキのところには多くの人がいる。冬芽を見ていると小さな子が寄って来る。「何しているのだろう」と思った顔をしている。ネムノキの冬芽は葉痕の中から出てくるという。いろいろなところで見ているが、きちんと捉えられていない。この写真でも冬芽は捉えられなかった。葉痕の右にある粒状のものは副芽だという。
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 ネムノキの葉痕と副芽

 ネムノキから少し坂を下ったところにカツラの樹がある。三ツ池公園では剪定されていてカツラの冬芽を捉えることが出来なかった。ここの樹は枝が下にもあるので、写真を撮ることが出来た。対生で、赤褐色であることが分かる。芽鱗は2枚というので、切れ目から中に見える赤褐色のものは内側の芽鱗になるようだ
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 カツラの冬芽

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カツラの冬芽

撮影:219
 
記  平成28221()