公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ミツマタに色がついてきた

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 丘の上の広場へ向かうと。右側にヤブツバキ、左側にホオノキが見える。ヤブツバキの花はもう見えなくなっている。
 道から少し高台へ上ると、ハナミズキを中心にいろいろな樹木を見ることが出来る。見ると、白色の花が見える。この時期だからハクバイに間違いない。今日は公園内のウメの様子を中心に見ることにしている。すでにたくさん咲いていることを予期していたが、まだ咲き始めたばかりで、蕾の方が多いようだ。ウメが咲き始めると、寒さは残るが、冬が遠ざかっていく気がしてくる。ここの高台には数本のウメの樹があるが、1本だけシダレウメの樹がある。こちらは他のハクバイよりも花の咲くのが遅い。今は、数えるほどしか咲いていない。偶然手に届く範囲に花があったので、接写写真を撮ることが出来た。
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ハクバイ

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シダレウメ
 
 高台を下り、カンヒザクラの間を貫けて、パークセンターへ下りて行った。途中にカクレミノの樹がある。この葉痕を見ようと、藪の中へ入ると、直ぐに手の届くところに枝があった。枝を下げると、葉痕を見ることが出来た。外側は半円形で、内側に楕円形の冬芽が見える。維管束を数えてみた。6個ほどありそうだ。

 試料
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カクレミノ冬芽

 
 カクレミノの側芽と葉痕を確認したいといろいろ資料を探しているが、いい資料が見つからない。今回の写真は側芽になる。資料⒈で説明している冬芽は頂芽を指しているように思える。また、試料の写真は、資料2の写真と似ている。 
 
 トイレの脇に1本のカンヒザクラガある。ここは日当たりが悪いので、冬芽の成長が遅れている。従って花の開花も遅くなる。坂を上るとき見たカンヒザクラと同じ冬芽とは思えない。ここの冬芽は小さく、芽鱗がかたく閉じている。
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 広場の像の脇にヤマハギがある。昨年はこのハギを何度も見に来た。どんな冬芽をしているのだろうか。細い枝の脇に1対見える。褐色の楕円形に見える。芽鱗は瓦状にかたく閉じている。先の方には毛があるようだ。
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ヤマハギの冬芽
 
 沼の前にミツマタがある。毛深い蕾が大分大きくなってきたので、いつ咲くのか待っていた。僅かに黄色い色が見える。ミツマタには花弁がなく、花弁に見えるのは萼になる。萼は外側が白色の毛で包まれ、内側が黄色く色づく。先は4つに割れている。
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撮影:211

  記  平成28212()