公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

メタセコイアの冬芽

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 よく晴れ暖かい日になった。久しぶりに三ッ池公園へ出かけることにした。公園にはウメやサクラが沢山ある。ウメの盆栽をはじめ各地のウメが咲き始めてきたので。「三ッ池公園のウメも咲き始めたのでは」と思い期待していた。
 いつものように南門から入ると、メタセコイアの樹に目が行った。。メタセコイアの樹は生きている化石と言われ、珍しい樹と思っていたが、観察を続けていると、いろいろなところに植えられていることが分かって来た。高木で、葉などは高いところにある。今日は冬芽を見ようとした。低いところに枝がないかと探していると見つかった。冬芽は褐色で、小さい。枝にはほぼ対生についている。頂芽を見ると、1つの場合と、2つの場合がある。頂芽の先に1本の細い枝があるが、これは何なのだろうか。瓦状に重なる芽鱗には毛が無いようで、ごく普通の冬芽に見える。
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 冒険の森へ進む左側にケヤキの林がある。そろそろケヤキの冬芽も活動を始めたのではと覗いてみた。黄土色の枝を見ると、紫色がかった冬芽が互生している。冬芽の先は尖り、小さな円錐形になっている。「葉痕は半円形で、維管束が3つ」というが、維管束の数は正確にとらえられなかった。
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ケヤキの冬芽
 
冬芽・葉痕図鑑
 
 ケヤキの冬芽を見てから再び坂を上って行った。右側にカンヒザクラがある。カンヒザクラは冬芽が大きく、花を早く咲かせる。先日も大分大きくなっていた。よく見ると、丸々して、芽鱗の先端は緩み、赤い花の一部が見えてきた。間もなく開花しそうだ。
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 カンヒザクラの向かい側に真っ直ぐ伸びたホオノキがある。上の方にある冬芽に光が当たり、白く光っている。この奥にも何本かホオノキがあるが、丁度日が当たっているので、「この写真を撮っておこう」と撮影した。冬芽は灰色の帽子を被っているように見え、先端は鈍い丸味を帯びている。
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ホオノキの冬芽
 
 先日、「コナラの冬芽は4稜があり、小さな鱗片の数が多い」ことを確認している。


 このところ冬芽を見ると同時に葉痕を見始めた。すると、いろいろな樹木の葉痕について知りたくなった。コナラはどんな葉痕をしているのだろうか。
 資料を見ると、葉痕は半円形で、維管束は多数と書かれている。半円形は何となく分かるが、維管束の数については確認できなかった。
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コナラの冬芽と葉痕
 
 コナラから少し離れたところにモッコクの樹がある。先日は、小さな粒が沢山かたまっていて、どこまでが1つの冬芽か知ることが難しかった。今日の写真だと少し分かりそうになっている。3つほどは確認できる。こんもりと盛り上がって丸みがあり、先端は鈍い細まりになっている。芽鱗は赤紫色で瓦状に重なり、縁には毛があるようだ。 
参照:http://matsue-hana.com/jumoku/huyume-1-1.html 樹木の冬芽と葉痕
 
撮影:211

  記  平成28213()