公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヨコハマヒザクラは咲いていなかった

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 ヨコハマヒザクラが咲き始めたという情報が入ってきた。この辺では、岸根公園にヨコハマヒザクラが沢山ある。しかし、例年この時期に咲くことはない。そこで現状を把握しに出かけることにした。
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 外は連日暖かく、穏やかな日が続いている。今日も薄い上着で済むぐらいである。六角橋西町でバスを降り、岸根公園へ向かった。お昼過ぎて間もない時なのか、すれ違う人がいない。「こんなに人が少ないのかなぁ」と思いながら歩いて行った。中学校の横を通ると、校庭で保健体育の授業が行われていた。
 公園へ入ると、見える範囲に運動をしている人、ベンチで休んで人がいた。平日なので人の出は少ない。早速ヨコハマヒザクラを目指した。開花したという噂が本当なのか、心持ち枝が赤みを帯びて見える。錯覚ではないかと更に近づいてみた。枝を見ると、やはり錯覚だった。冬芽の芽鱗はしっかり閉じている。先端部分は心持ち黄色く見るが、開花までにはけっこう日数がかかると思える。
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ヨコハマヒザクラ

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ヨコハマヒザクラの冬芽

 岸根公園は町中より幾分標高が高いところにある。その分だけヨコハマヒザクラの開花が遅いといえる。いろいろな花の開花を調べて見ると、ウメ、ソメイヨシノハナミズキヤマボウシなどの開花も町中より幾分遅れている。ここへ来たので、いろいろな樹木の様子を見ていくことにした。
 ウバメガシを見た。ウバメガシの葉は小さなヘラ型をし、葉の上部に浅い鋸歯がある。毛が無く見えたが、写真を拡大してみると、主脈を中心に細かい毛が見える。また、葉の縁が裏側へ反っている。冬芽は枝の頂部に5つぐらいかたまっている。冬芽は褐色で、沢山の芽鱗で堅く覆われている。
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ウバメガシ
 
 赤く色づいたタブノキの冬芽を見た。色付いたこの冬芽を見ると、「何時も綺麗だあなぁ」と思う。楕円形の肥った冬芽の芽鱗は10枚の余あり、上の縁に毛があるようだ。この冬芽も各枝の頂部に1ずつついている。
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 中央広場には大きなユリノキが何本も植えられている。花は梢に付き、黄緑色の地にオレンジ色の横模様が入る綺麗な花である。冬芽は同じように梢の頂部についている。暗灰色で、ホオノキの冬芽によく似ている。ユリノキ、ホオノキの冬芽はともに裸芽に見えるが、調べると鱗芽だという。
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ユリノキの冬芽
 
撮影:219
 
  記  平成28219()