公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ナノハナが咲く

218()
 
 ばらの丸の丘へ入ったところにケヤキとムクノキの大きな樹がある。ここへ来ると、このムクノキの冬芽を見ようと思うが、高いところにあるので、いつも諦めて来た。今日は望遠で何とか解決しようと試みた。しかし、結果は思わしくなかった。焦点ボケした写真だが、冬芽は大分大きくなっているように見える。
イメージ 1
ムクノキの冬芽
 
 ここからいつものように坂を下り水田へ向かった。途中にウグイスカグラとヤマコウバシがある。ウグイスカグラは花を終え、その存在が分からなくなってしまった。新緑の葉が見えたが、もしかしたらその小枝がウグイスカグラであったのかもしれない。ヤマコウバシの冬芽を見ると、褐色の色が濃くなり、先の灰色の部分が長くなったように思える。少しずつ変化が現れてきたようだ。
イメージ 2
ヤマコウバシの冬芽
 
 水田へ下り、キリとハクバイの樹を見た。キリには大きな変化が見られていない。ハクバイの花は峠を越え、花弁に艶がなくなり、萎れ始めてきた。次回来る頃には散っているかもしれない。何気なく田の縁へ目をやると、黄色いものが見えた。あの位置にあるのはナノハナである。2月だから咲き始めてもおかしくない。この黄色い花を見ると、春の暖かさが感じられる。
イメージ 3
ハクバイ

イメージ 4
ナノハナ
 
 ガマズミを見ると、先日、冬芽の中に赤いものが見え出していたが、その時から大きな変化がない。「ガマズミの冬芽には2対の芽鱗があり、外側のものは小さい」という。すると、赤く色づいたものは内側の芽鱗と考えられる。このことについて調べたが、この点に触れている資料は見つからない。
イメージ 5
ガマズミの冬芽
 
 ネムノキの冬芽も分かり難い。「この冬芽は隠芽で、葉痕の中に隠されている」といわれているが、このことを明示した写真は見つからない。葉痕の中がひび割れ、冬芽が現れて来そうな写真は見つかるが、明確に冬芽が出てきた写真はない。写真1でも、葉痕の中にひびが入っているのは確認できるが、冬芽の存在は確認できない。写真2の中央に盛り上がっているのが冬芽になるのだろうか。
写真1
イメージ 6
葉痕の中にひびが入っているのは

写真2
イメージ 7
これが冬芽になるのか?

撮影:27

  記  平成2829()