オオイヌノフグリが咲く
1月28日(木)
水車小屋へ来ると、大きなカメラを抱えた人が何人もいる。出で立ちを見て、野鳥を観察している人と分かった。この辺へ来ると、毎回こういう人に会う。昨年、ここでシジュウカラを見ている。もしかしたら今日も見られるのでは、との思いがしてきた。
ここは、昨年シジュウカラを見たハンノキの林である。夏場は垣根が生い茂りハンノキの根元を見ることはできない。カメラを備えた人は一休みしている。今、野鳥は隠れていて、姿を現していないようだ。
ハンノキの林
沼へ通じる道を過ぎたところに大きなエノキの樹がある。今は葉がなく。箒状をして伸びている枝がよく見える。エノキは地表から2mぐらい上がったところから幹が数本に枝分かれしている。色は灰緑色で、粒の存在を除けば、滑らかになっている。冬芽等は小さく、高いところにあるので、肉眼で捉えることは出来ない。
大きなエノキの樹
畑の横から狸久保へ入った。ここの広場はオニグルミの林になっている。オニグルミの冬芽も高い所にある。冬芽や花の写真を撮るのに、昨年は苦労した思い出がある。今年もその苦労が始まりそうだ。望遠を効かせ、冬芽に焦点を合わせるが、直ぐずれてしまい、上手くいかない。何枚か写真を撮ってみたが、冬芽ではないものに焦点が合ってしまう。
冬芽は毛で覆われえいるようだ。三角帽のように見えるのは頂芽で、下の脇に見える丸いのが側芽だという。オニグルミの冬芽は裸芽で、芽鱗がないというが、この辺はよく分からない。
オニグルミの冬芽
オニグルミの冬芽
オニグルミを見た後、ミズキ休憩所へ向かい、山道へ入った。途中開けたところへ出ると、オオイヌノフグリが1輪だけ咲いていた。何時も暮れには咲き出すので、珍しくはないが、ここでこの時期に見るのは初めてである。小さな愛らしい花を見ると、「ここは春だ」と思えてくる。
オオイヌノフグリの傍の陽だまりにニシキギがある。昨年ここで赤く輝くニシキギの果実を見た。実に綺麗だった事を覚えている。今日はこの冬芽を見た。自宅近くの公園にもニシキギはあるが、自然の中で見るもの方が見栄えがある。頂芽は側芽より大きい。頂芽は、翼をもった緑色の枝先に1つずつ付いている。円錐形で、先が尖っている。下の方の芽鱗は曲線を描き、頂点は丸みを帯びている。側芽は対生になっている。
ニシキギの冬芽
撮影:1月16日
記 平成28年1月19日(火)