公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ソシンロウバイが咲く

126日(火)
 
 畦道を通りネムノキ休憩所へ向かった。休憩所の手前には水路がある。この水路際にウツギとスイカズラが絡まったようになっている。ウツギは上へ延びる樹であるが、スイカズラはつる性で、ウツギに絡まって立ち上がっている。
 ウツギは「空木」と書き、茎が空洞になっているという。昨年、偶然剪定された痕でこのことを実際に確認出来た。
 冬芽の写真を撮った。平たいY型をした葉痕の上に冬芽はある。今まで見てきた冬芽は葉痕の上に1つしかない。この写真を見ると、2つあるように見える。ウツギは葉が対生するので、冬芽が2つあってもおかしくないと思うが、いろいろな資料を当ってみた。すると、殆どが1つの葉痕には1つの冬芽になっている。例の写真のようなものは見つからなかった。こうなると写真に写っているのがウツギなのか疑問が出てくる。しかし、今までの観察の結果からは間違いなくウツギと思っているが、再度見直してみたい。
 
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ウツギの冬芽?
 
 休憩所を出て畦道を進んだ。この畦道を歩く度にネコヤナギのことが頭に浮かんでくる。確か昨年の寒い時に、この辺で見かけたが、それ以後はそれがどこにあったのか分からなくなってしまっていた。休憩所を出た直後、ネコヤナギらしい株が見つかった。赤い冬芽がついているが、小さい。「違うのかなぁ」と再度見直すと、間違いなくネコヤナギの冬芽であった。小枝の先端に赤い細長の冬芽が日を受けて輝いている。「この樹だったのか」と改めて確認した。このネコヤナギは切断された太い株から出てきた細い枝だった。
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ネコヤナギ

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ネコヤナギの冬芽
 
 大きな目的がかなえられ、ほっとした気持ちで進み出した。「ぼやー」としていて、左の土手に黄色い花が咲いたのを見過ごして進んでしまった。10mぐらい進み、「確か黄色い花が見えた」と思い直し、道を戻った。黄色い花が咲いている。まだ咲き始めで花の数が少ない。黄色い花弁にロウのような艶がある。昨年、この樹の名前をソシンロウバイと知った。
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 ここからは。ネムノキ、ウツギ、ハンノキが入り混じって続く。ハンノキを見た。この樹は寒い時に花を咲かせる。資料によると、12月~2月頃に咲くという。花は、小さく肉眼では分かり難いので、いつ咲いたか確認が難しい。雌花、雄花ともブロック状のものがぎっしりと並んでいるだけで、詳細は知ることが出来ない。まだ咲いていないと思える。
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ハンノキ

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ハンノキ:雌花

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ハンノキ:雄花
 
撮影:116

  記  平成28119日(火)