公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ウグイスカグラ・コウバイが咲く

125日(月)
 
 階段を下り水田へ向かった。この階段の途中にウグイスカグラが何本かある。それを目当てに進んだ。明るい日差しに照らされて薄いピンク色をしたウグイスカグラが咲いていた。花を見た時、「今年のウグイスカグラの色は薄いなぁ」と思った。丁度日が差しており、周りに葉がないので明るい。そのために薄く見えるのかもしれないと思った。ほぼ1年ぶりに見る花だが、春の産声が聞えるようだ。
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ウグイスカグラ
 
 ここを少し下ったところにヤマコウバシの樹がある。この樹の存在は昨年気づいた。カシ類のような厚手の葉が茶褐色になっていたので、これは枯れている樹かと思いながら、調べていき、ヤマコウバシの名前に辿り着いた。頂芽は一回り多くなってきた。下の芽鱗は黄色みを帯び、上に行くにつれ褐色がかってくる。先の方が白っぽく見えるのは毛があるからか、日の当たり具合なのだろうか、その辺はよく分からない。資料を調べたら、芽鱗には毛があるようだ。
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ヤマコウバシ
 
 水田に近づくと、右の方にハクバイが見えて来た。確かに花が咲いている。「随分花の数が多い」と印象を受けたので、写真を撮ると、まだ蕾が多かった。このハクバイは八重である。白色の花弁の中央は赤褐色をしており、そこから多数のおしべが出ている。おしべの先には黄色い葯が確認できる。
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ハクバイ
 
 ハクバイの横にキリの樹がある。花は大型で見事である。昨年は、この花を見ようと思っていて、満開時を見逃してしまった。今年は注意しておきたい。梢には丸いボールのようなものが見える。これは蕾だという。冬芽と蕾、どこが違うのか、分からないところがある。低いところの蕾を探したが、蕾はすべてが高いところだった。望遠で写真を撮り、様子を見た。蕾は淡褐色で枝とともに毛で覆われえいるようだ。球状の蕾の一部に皺が入っているように見える。キリの冬芽を資料で見ると、非常に小さいものであった。
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キリの蕾
 
 水田へ下りた。水田はすでに耕され、次の準備がされている。畦にはまだ春を感じさせる緑を見つけることが出来ない。土は霜でぬかっている。細まった谷間に伸びる風景は落ち着いた気持ちを引き起こさせる。
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水田風景
 
 畦にガマズミの樹がある。暮れに来たときには赤い果実が日に照らされて輝いていた。今日見ると、赤い果実はほとんどなくなっている。その代り、冬芽の中に赤みが見えてきている。沢山の毛で覆われた芽鱗が緩み始め、真っ赤な色が目を惹くようになった。ガマズミの花は白色である。なぜ、このような赤みが見えてくるのだろうか。
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ガマズミの冬芽
 
撮影:116
 
  記  平成28118日(月)