冬芽を調べる 6 「マユミの冬芽」
1月19日(火)
マユミの冬芽
樹木を調べ始めると、マユミの樹はいろいろなところにあることを知ることになった。藪の淵、山間の田の淵などによく見かける。マユミに似ているものにツリバナがあるが、こちらは中々見かけない。マユミの冬芽は対生についている。葉が対生なので、同じようにつくことが想像出来る。「マユミの冬芽は丸みを帯びている」というので確認してみた。
写真1 :マユミの冬芽
写真1を見ると、確かに丸みを帯びた冬芽が一対になっている。しかし、一寸変な気がする。一か所に冬芽が複数ある。これは、マユミを撮影したものだったが、確かだったか不安になって来た。複数あるとすれば、副芽があることになる。いろいろ資料を探したが、そのような資料は見つからなかった。疑問が深まるばかりである。
1つ下記の資料が見つかった。写真で判断しただけで、事実とは異なっている可能性もある。
写真2:マユミの冬芽
マユミの冬芽の資料をみると、どれも写真2の形をしている。芽鱗は3段に見える。最下段は開き、中断はカップ状に見えその中に冬芽の本体が納まっている。その本体には縦に割れ目が入っている。ここから割れてくるようだ。頂芽は側芽より一回り大きい。
最上段の芽鱗が割れ、中から新芽が顔を出した。縁の方は緑色をしているが、中心部は濃紫色をしている。2つに割れたようだが、見方によると4つに割れたようにも見える。ここは再度詳細に調べる必要がある。
写真3:芽鱗が割れ始める
写真3で4つに割れたかもしれないと触れたが、写真4を見ると、2つに割れたと見える。端に4枚の葉らしきものが出てきている。2枚は長く伸び、2枚は幅が広く、外側へ反り返っている。中心部には緑色をした粒状の小さなものが多数纏まっている。これが花茎を立て、花をつけるのだろうか。
写真4:新芽が出始める
つづく
撮影:25.12.25、2016.1.16、2015.3.11、
記 平成28年1月16日(土)