冬芽を調べる 3 「ナツツバキ・ヒメシャラ」...
1月16日(土)
鱗芽、裸芽、芽鱗の言葉が似ていて分かり難かったが、実物を使って調べると、ある程度分かりかけてきた。
ナツツバキ、ヒメシャラの冬芽は毛で覆われたものが瓦状に重なっている。これらの冬芽は鱗芽、裸芽のどちらに入るのだろうか、調べて見る。。
ナツツバキの冬芽
写真1:ナツツバキの冬芽
写真1を見ていると、ナツツバキの冬芽は白色の毛に覆われているものと思っていたが、そうでないものが写真に写っていた。それは毛に覆われた冬芽より一回り小さい。これがこれから大きくなってきそうな冬芽のように見える。
写真2:ナツツバキの冬芽
写真2によると、冬芽の上に取れた葉のようなものが乗っている。これは枯れた葉のように見えるが、冬芽を被っていたもののようにも見える。
写真1,2を見ていると、白色の毛で覆われた冬芽は暗褐色の葉のようなものに覆われていたことが想像される。
資料
では、芽鱗が2枚
では、芽鱗は2~5個
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資料には芽鱗の存在が説明されている。この資料を参考にすると、ナツツバキの冬芽を被っていた暗褐色の葉のようなものが鱗片(芽鱗)になるといえる。
ヒメシャラの冬芽
写真1:ヒメシャラの冬芽
写真2:ヒメシャラの冬芽
幹、花、冬芽と、どれを見ても、ヒメシャラはナツツバキとよく似ている。別々に見ていたのでは中々区別が付けられない。
写真1を見ると、ヒメシャラの冬芽はナツツバキと同様白色の毛で覆われているものと思っていたが、よく見ると違っていた。瓦状に重なる下の部分は褐色を帯びている。冬芽の中には、すっぽりこれに包まてているのもあった。この部分は鱗片(芽鱗)に当たり、ナツツバキより枚数が多い。
考察
以上のことから考えると、ナツツバキ、ヒメシャラの冬芽には鱗片(芽鱗)があり、鱗芽の仲間といえる。
つづく
撮影: 2015.12.27、12015.2.19、2015.3.11
記 平成28年1月14日(木)