冬芽を調べる 2 「ムラサキシキブ・アカメガシワ・アジサイ」
1月15日(金)
裸芽について
ムラサキシキブの冬芽
ムラサキシキブの冬芽
ムラサキシキブの冬芽を見ると、冬芽はたくさんの毛で覆われている。この毛皮に相当するものは鱗片(芽鱗)とは違うのだろうか。よく見ると、葉のように見え、細かに並行に走る凹みは葉脈を想像する。
資料
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資料によると、ムラサキシキブの冬芽は、裸芽で2枚の葉が向き合っていると説明されている。「幼葉がむき出しになっている」そう考えるのが自然になった。葉そのままで寒さを乗り切るためにったくさんの毛を纏っていることも頷ける。
冬芽が葉芽の基であることが分かった。「ムラサキシキブの花芽は葉腋の脇から出てくる」ことを考えると、花芽は冬芽に中には存在していないことになる。冬芽と言えば、花芽、葉芽の基がすでにできていて、それが鱗片(芽鱗)で守られていると考えていたが、この考えは間違っていた。
ムラサキシキブ冬芽は裸芽で、鱗片(芽鱗)になるものがない。葉芽の冬芽だけがあり、花芽の冬芽はなく、まだつくられていないということになる。
アカメガシワの冬芽
アカメガシワの冬芽
アカメガシワの冬芽を見ると、前のムラサキシキブの冬芽に似ており、沢山の毛に覆われている。いろいろな資料に当たると、この写真より鮮明に葉脈が写る写真が掲載されていた。やはり、この冬芽も花芽はなく、葉芽になるようだ。
アジサイの冬芽
アジサイの冬芽を見ると、頂芽と側芽とでは様子が違っている。
頂芽
アジサイの頂芽
頂芽は外側に茶色い葉のようなものが2枚あり、その内側に緑色に色づいた芽が伸びている。中の芽は、葉脈が明確で、既に葉の様子を呈している。
資料
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資料によると、外側の茶色ものは、葉と鱗片(芽鱗)の中間的なものとしており、そのうちに落ちるという。どうして鱗片(芽鱗)と呼ばないのだろうか。
側芽
アジサイの側芽
側芽を見ると、一番下に茶色のも小さなものがあり、その上に緑色のカバーを被った暗褐色をしたものが入っている。この冬芽のつくりが分かり難い。これについても上記の資料を参考にすると、薄い芽鱗が2対あるらしいと説明されている。この説明に従えば、一番下に茶色く見える小さなものが1つの鱗片(芽鱗)であり、その内側の大きな緑色のものが2つ目の鱗片(芽鱗)ということになりそうだ。
考察
つづく
撮影:12月4日2016.1.8、2015.2.19,2015.1.28
記 平成28年1月14日(木)