ウラジロガシとシラカシの冬芽
1月12日(火)
垣根に囲まれた中にウラジロガシがある。最初、この樹をシラカシと思っていたが、いろいろの樹木を調べ始めていくうち、ウラジロガシの名前を知るようになった。シラカシの葉は裏が白い。ウラシロガシの葉の裏も白い、いやウラジロガシの方がもっと白く見える。そう思うと、一時、2つの区別があいまいになってしまった。そのうち、ウラジロガシの白さには蝋質があり、葉も厚いことが分かってきた。
直ぐ近くにシラカシがあるので、その冬芽も見た。色はウラジロガシ、シラカシともに茶褐色で似ている。鱗片の先の形を見ると、ウラジロガシが細く尖り気味なのに対し、シラカシには丸みを帯びている。表面の毛はウラジロガシの方が圧倒的に多い。枝の先端以外の冬芽を探したが、どちらにも見つからなかった。
ウラジロガシの冬芽
シラカシの冬芽
ウラジロガシと同じところで、昨年アケビの花が咲いているのを見た。意外にきれいだったことを覚えている。このアケビの冬芽を見ると、先端が細まった瘤のように見えるだけで、あとは小さいのでよく分からない。葉腋に1つ出来るのかと思ってつるを辿ると、そうでもなさそうだった。場所によっては4つ以上、いや細かいのが沢山あるようなところもあった。
アケビの冬芽
塊状のアケビの冬芽
薮の下にクサギの樹がある。クサギの冬芽は裸芽であるというので、階段を下り、探しに行った。クサギの枝を見たが冬芽がどこにあるのか分からない。葉痕の付近をよく見たが見つからない。高いところの枝を見なければならないのだろか。
クサギの冬芽
クサギの冬芽
クサギの冬芽を探しに階段を下りた時、カラスノエンドウが伸びあがっていた。例年、暮れの陽だまりにカラスノエンドウの花を見ている。もう咲いていてもおかしくない。そう思い、よく見ると、赤紫色の花がいくつか見つかった。「早春」の言葉が浮かんできた。
撮影:1月5日
記 平成28年1月6日(水)