公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ウラジロガシとシラカシの冬芽

112日(火)
 
  垣根に囲まれた中にウラジロガシがある。最初、この樹をシラカシと思っていたが、いろいろの樹木を調べ始めていくうち、ウラジロガシの名前を知るようになった。シラカシの葉は裏が白い。ウラシロガシの葉の裏も白い、いやウラジロガシの方がもっと白く見える。そう思うと、一時、2つの区別があいまいになってしまった。そのうち、ウラジロガシの白さには蝋質があり、葉も厚いことが分かってきた。
 ウラジロガシの冬芽を見た。シラカシに似て堅そうな鱗片で覆われていると想像していたが、違っていた。茶褐色の鱗片の表面にはたくさんの毛があり、軟らかそうに見える。
 直ぐ近くにシラカシがあるので、その冬芽も見た。色はウラジロガシ、シラカシともに茶褐色で似ている。鱗片の先の形を見ると、ウラジロガシが細く尖り気味なのに対し、シラカシには丸みを帯びている。表面の毛はウラジロガシの方が圧倒的に多い。枝の先端以外の冬芽を探したが、どちらにも見つからなかった。
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ウラジロガシの冬芽

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シラカシの冬芽
 
 ウラジロガシと同じところで、昨年アケビの花が咲いているのを見た。意外にきれいだったことを覚えている。このアケビの冬芽を見ると、先端が細まった瘤のように見えるだけで、あとは小さいのでよく分からない。葉腋に1つ出来るのかと思ってつるを辿ると、そうでもなさそうだった。場所によっては4つ以上、いや細かいのが沢山あるようなところもあった。
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アケビの冬芽

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塊状のアケビの冬芽

 薮の下にクサギの樹がある。クサギの冬芽は裸芽であるというので、階段を下り、探しに行った。クサギの枝を見たが冬芽がどこにあるのか分からない。葉痕の付近をよく見たが見つからない。高いところの枝を見なければならないのだろか。
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クサギの冬芽

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クサギの冬芽
 
 クサギの冬芽を探しに階段を下りた時、カラスノエンドウが伸びあがっていた。例年、暮れの陽だまりにカラスノエンドウの花を見ている。もう咲いていてもおかしくない。そう思い、よく見ると、赤紫色の花がいくつか見つかった。「早春」の言葉が浮かんできた。
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撮影:15


  記  平成2816日(水)