綺麗な冬芽 タブノキ
1月10日(日)
立町のウメの開花を見た後、久しぶりに小学校の隣の藪へ向かった。ここにはミズキの大きな樹と、タブノキ、ウラジロガシなどがある。その他にも昔を偲ぶ植物があったが、最近は垣根の増設等で、藪の下草などが伐採され、目ぼしい植物は姿を消してしまった。大きなミズキの樹は健在である。ほとんどのミズキの樹の葉は落ちているが、1本の樹には黄褐色になった葉がそのまま沢山残っている。
ミズキの大きな樹
ミズキの樹の手前にタブノキの樹がある。数年前、この樹も強く剪定されてしまった。手前まで伸びていた枝は数が少なくなってしまい、冬芽を見るのに足場が危なくなってきた。手ごろな冬芽を探し撮影した。枝は伐採されても、タブノキは息を吹き返している。冬芽は、下が緑で上が赤みを帯びた鱗片の瓦状模様が綺麗である。鱗片の表面には毛がないようだが、縁を見ると、短い毛が密生している。
タブノキの冬芽
シロダモ、ヤブニッケイが紛らわしく、いつも迷う。シロダモの葉は先の方に集中しているというが、慣れない目ではその様子の判断が難しい。これはシロダモになる。シロダモの冬芽は枝先にかたまっている。今は、タブノキのようには膨らんでいない。細く、鱗片は5段ぐらいの瓦状になっている。
シロダモの冬芽
イボタノキの冬芽を見ようと探した。藪の入り口付近は伐採されているので、前とは様子が違っていたが、見つかった。黄褐色の皮が剥がれ、中から紫色を帯びた芽が見えている。ごく小さなものだが、拡大してみると、丸々と膨らんだ形をしている。
イボタノキの冬芽
ニワトコの樹が大分大きくなった。この樹が何の樹かと調べていた時は2mほどもなかった気がする。それがいまは見上げるほどになっている。この冬芽は対生する葉の葉腋につく。この冬芽は芽鱗なのだろうか、裸芽なのか迷う。アジサイの冬芽は裸芽だという。すると、ニワトコの冬芽は裸芽に入りそうだ。
ニワトコの冬芽
コゴメウツギも残されていた。「コゴメ」と名がつくように小さな花をつける。葉腋に赤紫色の小さな冬芽をつけている。よく見ると、大きな冬芽の脇に副芽と思われる小さな冬芽がついている。何方の冬芽も丸々としている。
コゴメウツギの冬芽
撮影:1月5日
記 平成28年1月6日(水)