公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

夜警 第2日目

1230日(水)
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  夜警2日目を迎えた。昨日入れた石油が残っているか心配だった。早めに行って確認すると、大丈夫のようだった。「意外と使わないなぁ」と思った。今日は、昨日の続きなので、準備することは少ない。そう、夜警の立て看板を用意していなかった。立て看板は神楽殿の縁の下にある。縁の下に入ってみると、立て看板は直ぐに見つかった。10年以上前から使っているもので、汚れているが、重みがある。町会の伝統を引き継ぐ1つである。 
 女性部の人が温かいものを持ってきた。好意で、各家庭で作ってきてくれる。感謝に絶えない。ストーブに火をつけ部屋を暖めると同時に、煮物が載せられた。温かいお茶も用意された。 
 7時を過ぎると、有志が集まって来た。「今日は1つの班でやりましょう」と言って、外へ出ると、勤めを終えて、急いで駆けつけてくれた人が出て、2つの班で回ることに切り替えた。我が町会には惜しまず、ボランティアに駆けつけてくれる人がいる。「いい町会だぁ」と思う。 
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有志が集まって来た

 7時過ぎ、1回目の巡回が始まった。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」第一声が響き渡る。今日は風がない。人通りの絶えた町内の道を進んで行く。日頃話す機会がないので、時々雑談が入る。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の響きを聞いて、顔を出し「ご苦労様」と慰労の声をかけてくれる人がいる。「うちの町会は平地だけなので、巡回しやすいよ、ある町会だと、山坂があり大変だ」そんな話も聞こえる。隣の町会の夜警の一団が近づいてきた。馴染みの顔である。互いに「お疲れさま」と声をかける。我が町内は、街灯の数が多いので、明るい。まして、今年はすべての外灯がLEDに替わったので、一層明るくなった。道も直線なので見通しがいい。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」静寂な町内へ響き渡る。
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 一巡して帰って来る

 町内を一巡して、神楽殿へ戻ってきた。「お疲れ様」と声が掛けられる。これから9時までが休憩になる。席に着くと、直ぐに暖かいものが用意される。女性部手製のものである。「有難くいただきましょう」の掛け声で、手が動き始める。冷たいアルコールも用意される。「ゴクリ」と喉を通る。皆さんと一緒に会食すると、自然と親しみ深くなってくる。今日は、町内会館の話が出て盛り上がった。「町内会館があればなぁ」と思うことは、皆さんに共通している。我が町内は小さいので、敷地もなければ、資金もない。でも、夢かも知れないが、皆さんが願っている。行政に働きかけたが、現実はかなり難しい。「いろいろな方面へ働きかけようではないか」という意見が大勢になった。「公園の敷地をうまく利用できないものか、再度検討してみよう」という話も出てきた。話は尽きないものである。
 9時、2回目の巡回が始まった。昨日は2回目には風が出てきたが、今日はまだ風が吹いてこない。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の声が再び響き渡る。どの家庭も雨戸が閉まっていて、静かな町内である。街灯の他、漏れる明かりも少ない。炬燵にあたりながら「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の声を聴いていることだろう。気持ちが一体になっていればそれでいい。車のライトが光る。走り出すのかと、端により待っていると、車は走り出さない。どうしたのだろうか。車が走り出さないので、巡回を続けた。すると、車が走り出してきた。「ああ、エンジンを暖めていた」ということが分かった。普段車に乗らないと、こんな単純なことも忘れてしまっている。直線の道を進むと、「京急は広い場所を占めているなぁ」と声が聞こえる。先程の町内会館の話がぶり返してくる。「ここの一角にでも町内会館が出来たらなぁ」と夢が再現してきた。
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夜警の様子

撮影:1229


  記  平成271229日(火)