夜警 第1日目
12月29日（火）
夜警の様子
夜警の様子
12月27日（日）から恒例の町内会の夜景が始まった。暖かい日が続いたが、夜は寒くなる。12月の例会のときはストーブを使用しなかったが、今回は必要になる。石油の準備をしなければならない。早めに行き、石油を購入し、ストーブの点検をした。神楽殿の室内も汚れている。先日掃除機が作動しなかったので困っていたが、今日スイッチを入れると動き出した。スイッチが具合悪いらしいことが分かった。掃除機をかけ、床を拭いた。雑巾が真っ黒になった。雑巾をかけた後は、床に水けが滲みていて、歩くと気持ちがいい。机を並べ、準備が整った。女性部の人は家庭で暖かいものをつくっている。自分の家庭の夕飯の準備をしながらなので大変だと思う。1つの行事をするためには色々な人が関わり合い、その総合プレイとして行事が実施できる。隠れたところに町内の人の力が加わっている。大変ありがたいことである。
7時少し前、神楽殿へ行くと、既に女性部の人をはじめ、数人が来て準備をしてくれていた。「いよいよ夜警が始まる」という雰囲気が出てきた。最近は、町内の人数が少なくなってきているので、出てくれる人も昔よりは減ってきている。でも、我が町内は絶対数のわりには多くの人が協力的である。
7時過ぎ、第1回目の巡回が行われた。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」1年ぶりの声が町内へ響く。ほとんどの家が窓を閉め切っている。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の声が届いているだろうか。窓が開く、「ご苦労様」と声をかけてくれる人がいる。夜警をしている人とそれを聞いている人とが一体となっていることを感じる。
町内を一巡して神楽殿へ戻ってきた。これからは1時の休憩になる。ストーブが焚かれ、室内は暖かくなっている。女性部手製の暖かいものが出される。外から来て、温かいものを口にすると体が暖まって来る。アルコールも出された。気持ちよく喉を潤す。暖かな雰囲気に包まれると、会話が弾んでくる。
集まった人に年寄りが多いせいか、ゲートボール、グランドゴルフの話が出てくる。うちの町内のゲートボールは何回も全国大会へ出場している。町内では余り知られていないようだが、横浜市や神奈川県では名が通っている。多くの人がやってくれればいいと思う。よそは若い人が結構やっている。学校でもやり出したので、その経験をした人が大人になってやり出していることもある。「ゲートボールは老人のスポーツ」という先入観があるのではないだろうか。スポーツはやって見ないとその味わいは分からない。
「グランの初練習は何時になるの」今年は、用具を購入して、何回か練習会を行った。既に来年の練習計画の話が出てきた。「今度はみんなが集まれる日曜日にやろう」という話が出てきた。
久しぶりの顔合わせなので、話は尽きない。話題も次から次へと出てくる。「いい町内会だなぁ」と感じる。9時近くになり、2度目の巡回が始まった。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の響きが静まりかえった町内に伝わって行く。北風が吹いてくる。先程より寒さを感じる。でも、この寒さは昔と比べれば、ずっと暖かい。「昔は寒かった」という声が聞こえる。ズボンの上にオーバーズボンを履いたり、コートを着、マフラーをしていた。手袋も忘れなかった。そんな思い出が甦ってくる。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」、駅近くの吹きさらしの道へ出ると、北風が強くなり、寒さが一段とからだに沁みる。消防団の車が声をかけながら通り過ぎて行った。消防団の方は、神奈川地区内の各町内を巡回している。年末を共に警戒し巡回してくれるので心強い。
撮影：12月27日
記 平成27年12月27日（日）
