公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

夜警 第3日目

1231日(木)
 
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町内:直線道路

 1229日(火)、夜警の最終日になった。今年の町会行事の最後の行事になる。今日も早めに行こうと思っていたが、ちょっと遅れてしまった。神楽殿へ行くと、女性部の人をはじめ何人かが来ていて、ストーブがつけられていた。石油の分量が気になっていたが、確認すると、何とかなりそうに思えた。7時近くなると、有志が集まってきた。一人現れる度に。皆さん安堵感が増してくる。女性部の人が直ぐにお茶の手配をしてくれる。阿吽の呼吸というものだろうか。
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お茶の手配がされた

 今日は1つの班の大人数で回ることにした。人数が多くなると、掛け声の大きさが違ってくる。「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」大きな声が響く。一寸進むと、右に曲がる、また右に曲がる。我が町会は直線道路を除くと入り組んでいる。昔から今の町内に住んでいる人でないと、どこが隣の町会との境だか分かり難い。
 巡回していると、小学生が出てきた。「一緒にやりたい」ということだった。「どうぞ」と誘うと、はにかみながら後方へついてきた。防犯灯を渡し、「もっと前へ行きなよ」というと、防犯灯をチカチカさせながら前へ出てきた。子供たちが加わると、雰囲気が和んでくる。
 「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」の声が夜空に響き渡る。南の空の頭上近くにオリオン座が煌めいている。我々の夜警の巡回をオリオン座は見守ってくれている。真っ暗な空に煌めく星を見ると、何か心が広くなった錯覚を覚える。
 今日は何時も会う消防団に会わない。神奈川地区といっても町内数が多い。他の町内を巡回していることだろう。「今日は風がない」やっと気づいた。この3日間、風がなく、寒さに襲われることがない。こういう年の瀬は珍しい。
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 夜警の様子
 
 町内を一巡して、神楽殿へ戻った。やはり部屋の中は暖かい。「お疲れ」と声が掛けられる。これから2回目の巡回までしばしの休憩に入る。一昨日、昨日ではいろいろな話題が話された。今日はどんな話題が出てくるだろうか。 
 新しく町会のメンバーに加わってくれた人の紹介があった。小さい町会なので、1員でも加わってくれることは有難い。若い人で、協力的な人である。
 公園、町内会館の話が持ち上がった。今日、昨日と落ち葉の片付けが行われた。公園内の樹を見ると、葉がほとんどなくなった。冷たい風が吹いたり、雪が降れば冬景色そのものになる。ところが、作業をしていると、汗が滲んでくる陽気である。
 回覧や掲示板の枚数の話題が出てきた。毎月、役所を通してたくさんの配布物が届けられる。回覧されたところで、全てを読みこなせるだろうか。ほとんど読みこなせない」ということが解答になる。掲示で済ませそうなものもある。もっと精選することで、かなりの経費の削減が可能になるのではないだろうか。役所の人は、いろいろな行事などを計画し、回覧や掲示物として案内してくれるが、地域住民が望んでいることとはかけ離れているケースが結構ある。
 話が尽きず、いろいろな話題が次から次へと出てくる。皆さんの考え、望むことを今後の町会運営に役立てたい。また、連絡可能な機関へは届けたいと思う。
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 歓談風景

 あっという間に9時を回った。「2度目、行こう」と声が上がった。これが今年最後の夜警巡回になる。神社の階段を下りると、「行こう」と声がかかり、拍子木が「チャキチャキ」と打たれた。「火の用心」の声が静まった町内へ響いていく。しばらくして、再び「チャキチャキ、火の用心、チャキチャキ」と声を届ける。家にいる人も、「これが今年の最後だ」と意識していることと思う。今日も「ご苦労様」と声をかけてくれる人がいる。町内が一体となっていると感じられる。神楽殿の片づけを終えた女性部の人が、帰宅途中「お疲れ様」と大きな声をかけてくれる。「お互いにお疲れ様」と声を掛け合う。1つの行事を成し遂げる充実感がこみ上げてくる。「1年間みんなと頑張ってきた」との思いがしてきた。
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 夜警の様子

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 夜警の様子

 2度目の巡回を終え、神楽殿へ戻ってきた。明日勤めの人は「お疲れ様」と帰ってもらった。皆がいなくなると神楽殿はひっそりする。残された人で、片付けに入った。特にストーブの状況には気を使った。座布団、机を片付け、床を掃いた。

撮影:1229



  記  平成271229日(火)