公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ナギナタコウジュ・イヌショウマ・シロヨメナについて

116日(金)
 
  古民家の裏を見ようとしたら、今日は工事のため入ることが出来なかった。池を回って行こうとしても通行止めになっていた。仕方なく元へ戻ってきた。池から流れる水路に咲いていたツリフネソウは花を終えていた。垣根の根元を見ると、シソを思わせる花が咲いていた。この花の名前は何だろうか。淡青色の唇形花で、上唇を見ると縁が細かく裂け、毛のよう見える。下唇は裂けていないようだ。黒っぽい塊をつけたものがおしべのようだ。長いのが2本、短いのが2本あるように見える。小さいので分かり難い。調べて見ると、ナギナタコウジュになってきた。先日は花がなく、名前が分からなかったもののようだ。今日花を確認して、ナギナタコウジュと分かった。
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ナギナタコウジュ

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ナギナタコウジュの花
 
 古民家の出口に珍しいものがあった。長く茎が伸び、楕円形をした緑色の果実が上向きについている。背丈は1mぐらいある。これほど大きなものに、今まで気がつかなかった。緑色のものが果実だとすれば、花の時期があったはずである。春から夏にどんな花が咲いていたのだろうか。ほとんど記憶に残っていない。見ると、葉もない。これでは手掛かりはこの果実だけしかない。しかも、この緑のものが果実という保証もない。数少ない手掛かりをもとに調べて見ると、イヌショウマの名前へ辿り着いた。
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イヌショウマ

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イヌショウマの果実
 
  ツリガネニンジンの花を終えたものがあった。花弁は褐色に萎れ落ちようとしている。棘のように伸びた萼と大きくなってきた果実が目に付く。今まで花に気を取られていたが、茎を見ると、短い開出毛が沢山あることが分かった。
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 久しぶりに狐久保を通り本道へ出ることにした。狐久保を出たところにノコンギクが一面に咲いていた。いろいろなところで何度も見ているが、本当にノコンギクなのか、やはり気になった。葉を見ると、一回りも二回りも大きい。これもノコンギクになるのだろうか。

試料
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観察メモ
 
今まで見たもの
試料
葉の長さ㎝
10
16
葉の幅㎝
3
4
花の直径㎝
3
2.5
 
 今まで見た記録と比べると、この花はノコンギクとは違い。シロヨメナに近いようだ。
 シロヨメナの葉の長さについて調べると、牧野植物図鑑、寺崎日本植物図譜では葉の長さには触れていない。インターネットで調べて見ても皆無に近かった。唯一

茎の葉は薄く長楕円状被針形、長さ1015㎝、幅24㎝で、基部近くで急に幅が狭くなる。 ほとんど無柄・・・

があった。
 やはり、シロヨメナの葉はノコンギクより長いようだ。
牧野植物図鑑では、「葉が長く、尖る点、花の白い点、総苞片が暗色を帯びる点でノコンギクと違う」と記載されている。
総苞片を見たが先の方に色がついている。このことを言っているのだろうか。
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試料

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 違いはよく分からないが、上の2つの写真を比べると、色の違いがあるようだ。やはり試料はシロヨメナとみた方がよさそうだ。
 

撮影:1028
 

  記  平成27115日(木)