マルバハギの果実の確認は難しい
11月2日(月)
日中は暖かくても、朝晩は気温が下がり寒さを感じるようになってきた。近くの公園でも、ケヤキが色付き始め、大分秋が深まっている。
舞岡公園へ入ると、黄色い声が聞こえてきた。「ああ、小学生が遠足に来ているなぁ」とすぐ分かった。風もなく、暖かな穏やかな日なので、遠足へはもってこいの日である。引率の先生は休憩所で一休みしているが、児童は元気に話し、走り回っている。顔を合わせると、「こんにちは」と挨拶をしてくれた。
垣根のハギを見た。葉が黄色く色づき、果実も緑から暗褐色へと色が変わっている。ここのハギはほとんどがヤマハギと思うが、以前マルバハギと思えるハギもあった。葉が丸く、触ると、やや厚みを感じた。「マルバハギは花序の長さか短く、ヤマハギは長い」というので、花序を見ると、花序は長く見えた。
葉が色づいたハギ
先日、果実を比べて見たが、違いが分からなかった。日にちが経てば、少しは違いが見られるのではと思い、今日改めて見直したが同様であった。
マルバハギと見えたもの
アカシデの冬芽は幾分長くなったように見受けられる。また、キブシの冬芽にも変化が現れた。芽鱗は4枚あるのだろうか、先端の尖った部分が黒味を帯びており、中の芽が綺麗な淡黄色をしている。
キブシの冬芽
この黒い果実は何だろうか。葉を見ると、楕円形で、丸みがある。どこかで見た覚えがありそうだ。イボタノキだはないだろうかと思い付いた。図鑑と照らし合わすとイボタノキでよさそうだ。
イボタンオキ:黒い果実をつけた
イボタンオキの 葉:楕円形で、丸みがある
球形をした褐色の果実が見えた。葉を見るとアセビの気がする。樹をよく見まわした。緑色をしたアセビの花芽が見える。球形の果実を見直すと、この花芽が確かにアセビの花芽なのか、自信がなくなってしまった。図鑑でアセビの果実を見直すことによって、ようやくこの樹はアセビであると思えるようになった。
丸い葉の下に黄色みがかった果実が見つかった。丸い葉から考えてサルトリイバラの果実ではないかと思えた。ただ葉の中に細長そうなのがあったので、もしかしたらシオデかもしれないと思った。シオデを図鑑で引くと、葉脈の数が多いことが分かった。この果実はサルトリイバラになるようだ。
サルトリイバラ
サルトリイバラの果実
撮影:10月28日
記 平成27年11月1日(日)