小学校の創立140周年記念式典
11月1日(日)
朝起きると天気予報通り寒かった。空を見ると、曇り空で灰色の雨雲が見えた。ひょっとしたら小雨があるかも知れない。
今日は近くの小学校で創立周140年記念式典が行われる。実行委員の方は、昨年から時間をみては準備を進めてきた。昨年のバザー、先だっての写真展と苦労が絶えなかったことと思う。
140年前というと、明治8年になる。明治6年に学制が発布され、全国に小学(8年)、中学(6年)、その上に大学をつくることになり、小学校は国民すべてが就学するものとされた直後になる。
いわゆる全国に一斉に小学校が設置されるとき、神奈川小学校の母体となる「神奈川学舎」が設置されたことになる。従って、神奈川小学校の歴史は、日本の小学校の1つの歴史にもなる。
1階のフロア-には神奈川小学校の歴史を偲ばせる写真が数多く展示されていた。小学生の撮影した自宅付近や通学路の素晴らしい風景写真には、見学に来た人の目が留まった。
写真展の風景
10時を過ぎると、多くの人が集まってきた。学校、PTA、役所等の関係者、議員さん、地域の人等が受付を済ませ、会場へ集まってきた。会場には、既にテーマソングを発表する児童が機している。
会場へ詰めかけた人
式典が始まった。司会の先生は多くの来賓者を目の前にして緊張している。マイクを通した声がスピーカから流れると、ざわついていた会場がシーンとなり、厳粛な雰囲気に変わった。
開式の言葉から始まりプログラムが進んだ。実行委員長挨拶、学校長挨拶、教育委員会挨拶が終わり、児童生徒発表・テーマソングの披露があった。
式典プログラム
児童生徒発表を行った児童は、大変落ち着いていて、人に聞かせるように話した。「あと6か月後には卒業している予定です」とユーモアのある「落ち」を入れ、会場を沸かせる一面もあった。
テーマソングを作曲した児童がその過程を話してくれた。沢山の人に支えられ、この曲が出来たとのこと、この曲が今後末永く唄い続けられることを夢見ていることなどが話された。その後、当人の伴奏、児童の演奏で素晴らしいテーマソングが皆さんに披露された。滑らかに、語り掛けるような情緒のある曲に感じた。演奏後、会場からは鳴り響く拍手がおこった。
テーマソングの披露
最後に全員で校歌を斉唱し式典を終えた。
式典後、写真の閲覧が行われた。会場から全員が出ると廊下に人が溢れた。多くの人は流れを待って進み始めた。自分たちに関係がありそうなのを見つけると、「こんな時があったのか」とため息をつく場面も見られた。昭和初期の写真は、古の町の様子を今の人に語りかけているようだった。
写真の閲覧
撮影:10月31日
記 平成27年10月31日(土)