この花はいずれもノコンギクになるか
10月24日(土)
野山にノギクの花がたさん見られるようになった。ノコンギク、シラヤマギク、ユウガク…等いろいろあるが、どれが何という名前だが中々分かり難い。このノギクはノコンギクと思うが、なかなか確信が持てない。見る度に迷いが出てくる。
試料1
花 花径:2.5㎝ 花弁:長さ1㎝
花が開く前は紫色をしている。開いたものはほぼ白色になっている。ノギクの区別には花の冠毛の長さが決め手になっているというので、花を解体してみた。
舌状花、筒状花ともに長い冠毛がある
葉を触るって見るとかさかさする。これはノコンギクの葉の特徴でもある。葉の縁には短い毛が沢山生えていて、浅い数個の鋸歯がある。表裏ともに沢山の毛で覆われている。
葉 長さ:8.5㎝ 幅:3㎝
葉の表:沢山の毛がある
葉の裏:沢山の毛がある
これもノコンギクだろうか。こちらは花弁が細く、青みがかっている。
試料2
花 花径:3㎝ 花弁:長さ1.3㎝
葉 長さ:6㎝ 幅:1.7㎝
鋸歯はないか不明
葉の表:沢山の毛がある
葉の裏:沢山の毛がある
2つの試料は10mほどしか離れていない位置に咲いていた。試料2は花弁が細く、長い、さらに花びらの数は少ない様に見えるので、試料1とは別物に見える。
冠毛を調べて見た。舌状花を抜いて見ると冠毛がない。抜けてしまったのではないかと再度慎重に取り出した。すると、冠毛はちゃんとついていた。同様に筒状花を見ると、同じように冠毛はついている。
このようなノギクは何度も見ているが、区別が難しい。何とか分かりそうなのは、下の葉が極端に大きく、花弁が欠けているように見えるシラヤマギクぐらいかもしれない。あとは冠毛が長いものばかりなので、目にするものが、みんなノコンギクに見えてきてしまう。
撮影:10月12日
記 平成27年10月23日(金)