公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 ツリフネソウが咲いた

1021日(水)
 
 ツリガネニンジンが咲いている。この花を見た時、「あれ、また咲き出した」と思った。だが、直ぐにそれは錯覚であることが分かった。昨年の記録を見ると9月から11月に咲いていた記録が残っている。今咲いていてもおかしくない。花を知るために特徴をまとめてみた。
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1.葉は輪状に34枚付く
2.葉には浅い鋸歯がある
3.葉の葉腋から花茎を出しその先に花を1つずつつける
4.花は薄紫色で、釣鐘型、花びらの先は5つに割れ、割れた花弁の中央には先から基まで続く筋が走っている
5.めしべは1本長く花弁の上へ突き出ている
6.花の下萼は細く5本に開く
7.花茎には白色の開出毛がある。
 特徴を書いてみると、ツリガネニンジンの詳細が頭に入ってくる。中でも、めしべが長く伸びているのが記憶に残った。ツリガネニンジンはキキョウに似ていて、わりときれいな花である。
 
 古民家の入り口に白色のハギがある。この花が咲いたときは見事な見栄えであった。白色のハギはシロバナハギと言われ、ミヤギノハギの変種と言われている。しかし、葉を見ると、葉の両端が細くなっていないので、ミヤギノハギの変種には見えなかった。果実が出来れば違いが分かるのではと思い、果実が出来るのを待っていた。今果実が出来ている。この果実を見ても、ミヤギノハギの面影が感じられない。花、果実とも特徴は、ヤマハギに似ている。ヤマハギに白色のハギがあるとは聞かない。本当にミヤギノハギの変種なのだろうか。
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シロバナハギ?
 
 赤味を帯びたひょろひょろとした花がある。こんなに大きくなるまで、この花の存在に気が付かなかった。フジバカマである。花の感じはヒヨドリバナに似ているが、全体が赤みを帯びているところ、葉が3つに分裂しているところを見ればフジバカマと分かる。秋の七草であるが、この花の生育地が河川の近くということで、河川の改修に伴い、最近は少なくなってきているという。
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フジバカマ

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フジバカマの花、蕾
 
 池の端にヒメガマとヌマガヤツリが見える。この両方がある風景を先日別の場所で見てきたばっかりである。同じような環境には同じものが生育することが分かる。
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ヒメガマとヌマガヤツリ
 
 池を去ろうとすると、足元に赤紫色の花が目に付いた。何の花だろうかとよく見ると、ツリフネソウであった。先日も別の公園へ行き、昨年咲いたところでツリフネソウを探した。しかし、手掛かりがなかった。この花を見て、「今頃向こうでも花をつけているのかなぁ」と思った。
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ツリフネソウ
 
 ホトトギスが見える。横に這うように伸びている。ホトトギスには花被片の基部に橙色の班紋があるというので、確認すると、確かにあることが分かった。
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  沢山の果実をつけたクサギの樹が見える。少し色が褪せてきているが、赤い萼の中央に濃紺色の果実がついている。そのクサギの樹の裏側に赤い小さな秋果実をつけた樹が見つかった。この赤い実は何だろうか。そもそもこの樹の存在に気が付いていなかった。葉をもとに調べて見ると、ウメモドキのようだ。
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撮影:1012
 

  記  平成271020日(火)