舞岡公園 カクレミノの葉はあった
10月18日(日)
先日来たとき、この樹に緑色の果実が吊下っていた。「何の樹か」と考えながら葉を見ていた時、後ろの方にカクレミノの葉が見えた。しかし、果実の吊下り方から考えると、カクレミノではない。また、葉の3脈を確認すると、やはりカクレミノでなくキブシであることが分かった。しかし、確かカクレミノの葉があったと記憶していたが、その時写真を撮っておかなかったので、確信が持てなかった。今日、奥へ回って、先日のことを確認した。やはり記憶通りカクレミノの葉が見つかった。葉から幹を辿ると、キブシの幹へは行き届かず、その脇の細い幹へ辿り着いた。あの吊下った果実はキブシの果実であり、カクレミノの樹は実在していたことが確認できた。
確かにあったカクレミノの葉
キブシの果実
中央の2本がカクレミノの樹 右はキブシの樹
ばらの丸の丘から水田へ下りる道の脇に、僅かに黄色みがかったわりと大きな草本があった。先日も気づいていたが、その時の写真が鮮明でなく、名前を知ることが出来なかった。ところが、この草本と同じものをある場所で偶然見る機会があった。そこでは「ヤブタバコ」と表示されていた。その資料と、この草本を比べると、ほぼ同じことが分かってきた。花は咲いているのか、どうか分からないので、詳細を知ることが出来ない。
ヤブタバコ
ヤブタバコの蕾
水田へ降りると、もうそこには稲穂はなかった。切株だけが残され、稲穂は天日干しされていた。1年の役目を終えた水田はひっそりとしていて、何か疲れを感じさせた。稲刈り後の水田の景色もいいものだ。秋の深まった田園風景は懐かしいものである。こんな景色が町の中にあったら「どんなに人の心を癒してくれることだろうか」と思う。
稲刈りを終えた田園風景
天日されている稲穂
水田に稲が無くなると、景色が一変し寂しさが漂い始めてくる。そこにあるものがないと、人の心は揺さぶられる。閑散とした水田を見ながら畦道を歩くと、チカラシバが続いていた。水路を挟んだ向こうにはガマズミの赤い実が太陽の日に照らされて輝いている。
ガマズミの果実
撮影:10月12日
記 平成27年10月17日(土)