ハルタデ、ユウガギクを見る

10月14日（水）

 

　田の縁にハルタデの表示板があった。ここにあるタデがハルタデのようだ。よく目にするイヌタデよりはひとまわり大きいようだ。資料によると、葉の先が急に細くなり、先が尖っているのが特徴という。実物を見ると、尖っている点はあいまいだが、先は急に細くなっている。花を調べようとしたが、殆ど花が開いていないので詳細を知ることが出来なかった。

ハルタデ

葉の先が細くなっている

 

　少し離れたところに、同じハルタデがあり、その脇にハルタデより赤みのあるタデが見えた。こちらのタデは何というのだろうか。観察してみると、

・茎が茶褐色をおびている

・托葉鞘に長い毛がある

・葉の両端が細くなっている

以上のことからいつも見ているイヌタデではないかと考えられる。場所が変わると同じものでも別物に見えてくる。

イヌタデ

イヌタデ

　田の端の斜面にユウガギクが咲いており、標識もされている。昨年確認したが、詳細はまだよく分からならない。花は径が4㎝、舌状花と筒状花からできている。このような花は冠毛が決め手になるというので見ると、抜けてしまったのか、どちらの花にも明確には認められなかった。

ユウガギクの冠毛について調べて見ると、

資料 ・http://mikawanoyasou.org/data/yuugagiku.htm　では「冠毛はほとんどない」となっている。 ・冠毛は非常に短く1/3㎜、数も少ない（牧野植物物図鑑）

 

ユウガギク

冠毛がはっきり見えない

 

　ユウガギクの合向かいにオオイヌタデがあり、記名がされている。以前、オオイヌタデは田圃の畔でよく見かけ、大きなタデだった印象が残っている。最近は田の付近を歩かないので、余り目にすることが無くなった。この花を見るのも久しぶりである。托葉鞘に毛が無いのが特徴という

オオイヌタデ

オオイヌタデの花穂

 

　田から山へ入る道がある。その入り口に赤い果実が見えた。これはガマズミの果実と分かった。ガマズミはいろいろなところで見てきたので、直ぐに分かるようになった。今まで赤くなり始めてきているのを見ているが、ここではすでに深紅に変わっている。

ガマズミの果実

 

撮影：10月4日

 

　　記　　平成27年10月13日（火）