公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹はムクノキになるか

108日(木)
 
 都筑の自然園の垣根にハギが植えられている。これが何というハギか確認しに出かけてみた。また、自然園の中は昔の姿が保存されているので、いろいろ勉強になる。
 仲町台の駅を降りると、繁華街になっている。横浜のチベットと言われ、人のほとんど住んでいなかったところが、開発後30年でこの姿に変貌した。街は自然を少しでも残し、調和のとれた街づくりをしたので、駅から数分のところでも緑が生い茂っている。横浜の中心部の町中から考えると、羨ましい環境である。
 ケヤキ、カエデ、シラカシなどが両側に生い茂り、その間を遊歩道と水路が並行してつづいている。都会のなかとは思えない静かな環境である。清掃が行き届いていることもあり、ごみがない。清潔な街そのものである。
 陸橋の下に赤いハナミズキの果実がなっている。街中のハナミズキにも赤い果実がなっているが、これほどたわわには実っていない。後ろの緑を背景に、赤い果実、色づいた葉が見事にマッチしている。
 陸橋を渡り終えたところに「ハナミズキ」と書かれた標識がある。付近には数本のハナミズキ植えられており、どれも赤い実をたわわに付けている。
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ハナミズキの赤い果実

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ハナミズキの赤い果実
 
 池の近くにシデの樹、アカシデがある。これを見るのも1つの目的である。アカシデの樹の手前に来ると「イヌシデ」と書かれた標識が見つかった。今までこの標識の存在に気が付かなかった。イヌシデの幹は灰色がかり、灰色の斑点模様や筋模様がある。最初はこの辺りの数本のことかと思った。ところが目を移すと、ここの斜面一帯がイヌシデに見えてきた。幹の模様を見ると、遠くからは一見コナラに見えた樹がみんなイヌシデであるようだ。
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イヌシデ?の林
 
 イヌシデの樹の脇に直径が10㎝ぐらいの樹が2本ある。イヌシデのようで、そうでないような樹である。幹が太くなると、斑点模様や筋模様は拡大され鮮明でなくなることを考えると、この2本の樹木もイヌシデと思われた。念のために葉を見直すと、鋸歯の先端が針の様になっているところは似ているが、鋸歯の形が整っている。イヌシデは不規則なので、イヌシデよりもムクノキに似てくる。この辺が定かでない。

       イヌシデ              試料
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 池ノ前に広がる草原へ入ってみた。コブナグサが見える。花の穂だけを見るとメヒシバに似ている。しかしよく見ると、穂は短く、メヒシバほど開いていない。下を見ていくと、葉の幅が広く、メヒシバとは全く違っている。茎を包み、葉鞘が沢山の毛で覆われている。
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コブナグサ

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コブナグサの葉の付き方

 
撮影:104
 

  記  平成27105日(月)