公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

休憩所を囲むネズミノオ

106日(火)
 
 坂を池へ向かって下りて行った。この周りはカエデの樹があり、春夏は緑のきれいなところである。今日は人の出が少なくひっそりとしている。
 坂道の横に背丈の高いうす黄色い花が咲いていた。秋に咲くアキノノゲシである。春のノゲシより一回り背丈が高く、花も綺麗に見える。葉を見ると細く、鋭い棘が見えない。ホソバアキノノゲシになるようだ。
イメージ 1
 
 人の通る道の中にカゼクサが咲いていた。たまには作業の車が通ると思うが、よくここまで咲いてきたと感心すると同時に驚いた。カゼクサもそろそろ花期を終えようとしている。残されていたカゼクサを見ると、花が咲いていた。小花は紫色がかっている。糸くずのように見えるのはめしべだという。
イメージ 2
道路に咲くカゼクサ

イメージ 3
カゼクサの穂
 
 センニンソウも花を落とした。楕円形の果実が出来ており、果実の先には長い糸やひものようなものがついている。これは花柱という、めしべの残りである。センニンソウのめしべは花期のとき見ても長いが、果実時は一層長くなっている。
イメージ 4
 
 垣根にアベリアが咲いていた。ここのアベリアの萼は茶色を帯びている。剪定に強く、花期が長いというが、本当に長く咲く花である。花期が長いから植木の樹木として利用されているのかもしれない。沢山の花をつけるので、花1つをよく見ることは少ない。白色のラッパ上の花で先は5つに割れている。
イメージ 5
アベリア
 
 池を見下ろせる休憩所がある。今日は人が来ない。一人で独占できる。ふと休憩所の周りを見ると、ネズミノオが取り囲んでいる。この辺りにネズミノオを見かけたことがあるが、こんなに取り囲むほど繁殖しているとは気が付かなかった。株もとから出た花枝は分かれることがなく、1本の穂となっている。この姿をネズミノオに例えたのだろう。
イメージ 6
休憩所を囲むネズミノオ

イメージ 7
ネズミノオの穂
 

撮影:929
 

  記  平成27101日(木)