公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 いろいろな案山子

924日(木)
 
 古民家の裏藪を見ると、シラヤマギクが咲いていた。今日見たシラヤマギクの中で一番よく咲いている。ここを通り、オミナエシを見て進むとクサギの果実が見えた。赤い萼の中央に青味を帯びた果実が座っている。この赤と青が鮮やかに目に映る。このクサギの果実は花のときより人目を惹く。
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クサギの果実
 
 シソ科の小さい花が咲いている。シソ科の花も分かりづらい。花が小さく、細かいことが分かり難くしている。この花を見て、思い付いたのがイヌコウジュの名前だった。知っている名前が少ない中から偶然浮かんできた名前である。細かいことは調べているところだが、図鑑を見て、葉の付き方、花の様子を比べるとよく似ている。
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イヌコウジュ

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イヌコウジュの花
 
 ここにもコムラサキが見られた。先程は葉が付いていたが、このコムラサキには葉が落ちているものがあった。そこで、葉痕と花枝の位置を確認した。明らかに花枝は葉痕から離れた位置から出ている。コムラサキの果実はムラサキシキブよりよく目立つ。
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コムラサキ:葉痕と花枝の出る位置の違い
 
 小雨の中を再び水田へ向かった。古民家を出たところにいろいろな案山子が展示されていた。まるで展示会のようである。昔の案山子は人の形を装ったものだったが、今見る案山子は、世相を反映しているものもあり、コミックな要素を持ち合わせている。
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様々装いの案山子
 
 次第に小雨が服に滲みてきた。ヒヨドリバナの毛のような花がよく目に付く。もっとよく見ていきたいと思ったが、先を急いだ。水車小屋へ入り休んだ。周りは暗くなっていたが、展示室では明かりがともっている。展示室を閉める時刻が来たのか、担当者が「閉めていいですか」と聞いた。特に中へ這入る用事もなかったので、「いいです」と答えた。
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ヒヨドリバナがよく咲いている
 
 最後に、ヌスビトハギの萼だけは見ておきたいと思い、花枝を取り、明るいところへ持っていきルーペで見た。しかし、何度繰り返してもその姿をきちんととらえることが出来なかった。「この角度なら分かりそうだ」と位置を決め、写真を撮り、拡大してみた。しかしほとんど分からない。萼の様子を記述している人はどのようにして観察したのだろうか。双眼実態顕微鏡を使えばその様子が捉えられるのだろうか。
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ヌスビトハギの萼

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ヌスビトハギの萼


撮影:916
 

  記  平成27923日(水)