公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 イネが実る

921日(月)
 
 水田へ向かう坂道は1本のアレチヌスビトハギがある。「花はもうないのかなぁ」と思ったら、花が咲いている。蔓延ると手におえない花だというが、花そのものはきれいである。旗弁が大きく、反っている。旗弁の基に1対の黄色い斑点が認められる。この斑点はアレチヌスビトハギを決める目安になる。翼弁は長く、あまり開かない。中に薄紫色~白色のものが見える.これが竜骨弁になるのだろうか。おしべやめしべが出てきたときには竜骨弁の姿が見えない。竜骨弁の姿を捉えた資料はないものかと探しているが、まだ見つかっていない。
 萼が4裂になっているというので、調べようとしたが、あまりにも小さく確認が出来なかった。下の萼片の1本が特に長いというところは分かった。
イメージ 1
アレチヌスビトハギの花

イメージ 2
下の萼片の1本が特に長い
 
 水田へ出る所でキンミズヒキを見た。先日色々なところで見られたことを知っている。その時、これからキンミズヒキが勢力を伸ばしてくることを知った。穂状に付く5弁花が下から咲いてくるようだ。
イメージ 3
 
 水田沿いにガマズミがところどこに見える。先日は茶褐色に色づいていたが、今日はさらに色が濃くなり赤色になってきた。赤色になると、一層よく目立ち、鳥たちを呼ぶことになるだろう。毛に覆われ球状になったのは虫えいといい、ガマズミミケフシタマバエの寄生によって出来るという。
イメージ 4
赤く色づいたガマズミの果実
 
 水田のイネの穂が皆垂れ始めている。11つのイネの果実が大きくなり、重くなってきたことが分かる。イネの果実は同じイネ科の果実と比べるとはるかに大きい。人が食糧として選び、改良し続けてきた歴史が偲ばれる。
イメージ 5
イネ:果実が大きくなった
 
 ネムノキ休憩所で休憩をとった。今日は午後から天気が崩れるとのことだったが、当ってきたようだ。こんな空模様だから訪れる人もほとんどいない。休み終えて立ち上がると、ベンチの後ろにワレモコウが見えた。以前にも見ているが、このワレモコウが赤く映った。赤く見えるのは花の終わりで、花は花序の上から順次に咲いてくるとのことだった。
(参考:保育社植物図鑑)
イメージ 6
ワレモコウ


撮影:916
 

  記 平成27920日(日)