公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マルバハギ

919日(土)
 
  ハギの仲間のマルバギは葉が丸味を帯びているので、比較的分かりやすいと思っていたが、いざ調べていくと、そうは簡単でないことが分かってきた。

試料
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マルバハギ?

 この写真は97日に扱ったものである。葉だけを見るとマルバハギに見えてくる。

マルハハギについて調べると、

観察結果
・頂小葉 長さ:1.5㎝、幅:1.5㎝ 柄  側小葉 長さ:1.2㎝、幅:1.2
 頂点が窪んでいる。
3枚の葉がほとんど柄のない状態で、枝についている。その葉腋から3㎝の花序をだし、その先に花をつけている。
・葉を見ると、表面、裏面共に伏せ毛がある。特に裏面の主脈には著しい

資料によるとマルバハギの葉について
保育社の植物図鑑
・上面無毛、下面若枝とともに圧毛がある()
牧野植物図鑑
・側小葉は裏面には短毛が多くはえ短白色
植物雑学事典 掲載種名一覧
・表面は無毛であるが、裏面の毛は多い。


 
 マルバハギの葉の上面は無毛で、裏面に毛があることが示されている。

イメージ 2
表面:わずかに毛がある

 ほとんどの資料が「上面は無毛で、裏面に毛がある」と記載されているが、
hagi.html
には「両面には毛が見られる」と記載されていた。

 試料の葉を見ると表面の毛の存在を除けば、マルバハギの葉に限りなく近
い。この枝を下へ辿っていくと、柄のある葉がついており、この葉からはマ
ルバハギは連想できない。マルバハギというよりもヤマハギに見えてしま
う。この辺がまぎらしく判定に悩む。
 
萼、萼歯について調べると、

萼が4裂、1脈で、先が針状となっている。(保育社図鑑、牧野植物図鑑)
 
 このことを確認に再度出かけて見ると、先日観察したマルバハギと思われるものは分からなくなっていた。非常に残念だった。仕方なく先日の写真をもう1度振り返ってみた。4裂で1脈であろうとは分かりそうだが、先の針状は分からない。
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萼:4裂で1脈?
 
記  平成27918日(金)