公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤマハギについて

817日(木)
 
 ハギ類の検索表を見ていくと、花序の長さか、葉の両面の毛の有無から入っている。検索を試みたところ、葉の裏面はどれも共通して短い毛があるが、葉の表面の毛が見分けにくく、ここでつまづいてしまう。どれも表面には毛があるように見えてならない。マルバハギ、ヤマハギミヤギノハギと思えるものをそれぞれ見ていると、葉の表にも毛の存在は認められる。
 
ヤマハギについて
試料1 撮影: 726
イメージ 1
表・・・わずかな毛

イメージ 2
裏:伏せ毛がある
試料2 撮影:819
イメージ 4
表:目立たない

イメージ 3
裏:伏せ毛がある
試料3 撮影:819
イメージ 6
表:わずかな毛

イメージ 5
裏:伏せ毛がある

資料をひも解いてみると
保育社の植物図鑑
・葉の上面は幼時毛がある
牧野植物図鑑
・表面にははじめ微毛があるが、後には無毛になる。
・裏面短い微毛があって、白色を帯び、時には無毛のこともある。
 

ヤマハギの葉の表面は、最初毛があることが示されている。
 
観察結果
 
表面
裏面
試料1
わずかな毛
中肋に毛が集中
試料2
毛が目立たない
伏せ毛
試料3
わずかな毛
伏せ毛

 葉を幼い葉と思えば、わずかの毛の存在は理解できる。また、裏面に伏せ毛があることは共通している。

更に花、萼について調べて見た。

試料1の花、萼を見ると(試料2、試料3もほぼ同じだった)
イメージ 7
撮影726

イメージ 8
撮影911

・花序は5
・竜骨弁は翼弁から少しはみ出ている
・萼歯は萼の中央付近まできれこんでいる、 
・萼歯の先は細まっている
・果実は円に近い楕円形

 以上のことから判断すると、試料⒈、試料2、試料3ヤマハギと見ていいのだろうか。
 
  
  記  平成27916日(水)