公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 このハギはヤマハぎになる

911日(金)
 
 ハギを求めて舞岡公園を歩いてきた。古民家と水田の畦道でハギを見つけたが、他では見つけることが出来なかった。もっと地道に探せば見つかったのではないかと思う。
 最後にばらの丸ノ橋を渡りバス停へ急ごうとしたが、せっかく来たので、けやき広場へ寄ってみた。クヌギの樹を見て進むと、道の両側にハギが垣根のように咲いていた。いつもならここが出発点になるのだが、今日はバスの都合で、ここが最終地点になってしまった。ここでゆっくりと観察したかったが、時刻も遅くなったため急いで観察を始めた。 

試料
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このハギは、一見してマルバハギでも、ミヤギノハギでもないことが分かった。そうなると、このハギはヤマハギの可能性があると思った。花を見ていると、房がついていることに気が付いた。房には節が見られない。ヌスビトハギやアレチヌスビトハギは1つの房に見えるものが2つ、3つの節に分かれている。房がいくつの節に分かれるかで、ヌスビトハギ属になるか、ハギ属になるか分かってきた。
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房:節がない
 
 旗弁と翼弁のピンク色が濃く鮮やかである。竜骨弁の先が青紫色をしている。また、翼弁と竜骨弁の長さはほぼ同じと見える。この点はヤマハギの特徴と一致する。
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花:翼弁と竜骨弁の長さはほぼ同じ
 
 葉は楕円形で、両端に丸みが見える。特に先端の中央は短い針のようなものが出ている。このこともヤマハギの特徴になる。
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葉:両端が丸い

 萼と萼歯とを見ると、ほぼ同じ長さに見える。何れも毛が沢山あり、詳細は分かり難い。
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萼と萼歯はほぼ同じ長さ
 
 萼と萼歯についてはさらに検討する必要があるが、他の点ではほぼヤマハギの特徴を示している。従って、この試料はヤマハギと考えられる。
 

撮影:827


  記  平成2799日(水)