公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 これはマルバハギでなくヤマハギではないか

910日(木)
 
 再び丸い葉をしたハギが見えてきた。このハギはマルバハギになるのだろうか。マルバハギとヤマハギの違いを明らかにしたいのだが、中々思うようにいかない。つい先程マルバハギらしきハギを見てきた。葉は緑が濃く、厚みがありそうで、限りなくマルバハギに近いように思えた。いま見ている丸い葉をしたハギはマルバハギになるのだろうか、一見すると、先程のとは少し違うように見える。

試料
イメージ 2
 
マルバハギの主な特徴を整理してから調べて見ようと思う。

1.花序が葉より短い
2.葉が丸く、厚い、先端がやや凹む
3.萼歯の先端が針状

 今まで調べてきたことを整理し、マルバハギの特徴を上記のように整理してみた。
 イメージ 1

 葉の形を見ると、丸いというより膨らみのある楕円形をしたものが多い。小さいものの中には円形に近いものもある。この辺が迷わされるところである。
 葉の柄を見ると、3出葉、頂小葉の柄は長い。葉の頂部は凹んでいるようにも見えるが不明な葉もかなりある。花序も葉よりは長いと思える。
イメージ 3
花序は葉よりは長い

花を見ると
・旗弁、側弁は濃いピンク色、竜骨弁は青紫色
・旗弁は円形に近く大きい。中央に下へ向かって1本の筋が見え、その頂点は
 窪んでいる。
・側弁と竜骨弁はほぼ同じ長さに見える。
・写真が鮮明でないが、萼歯は短いように見受けられる。
 
 色々考察してみたが、花序が葉から突き出ているなどからマルバハギではないように見えてきた。葉の両端に丸みがある点はヤマハギの特徴に一致する。試料はヤマハギになるのではと思える。
 ハギの仲間にはいろいろあるが、ヤマハギミヤギノハギ、マルバハギが中心になると思える。この3つでもしっかり識別できだらという思いで調べているが、中々思うようには進まず、道のりは遠い。崖から下がってしていると、ミヤギノハギに見え、葉が丸いとマルバハギに見える。しかし詳細を調べると、一概にそうとはならない例がある。どの程度の度合いで、枝が下がっているか、葉が丸いか等を決めるのは観察者の判断によるため、資料を見ても分かり難い。
 

撮影:827
 

  記  平成2798日(火)