公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 マルバハギ?

97日(月)
 
 ミゾソバが一段と大きくなってきた。コヒルガオに似た耳のある葉がはっきりと分かるようになっている。更に葉を見ると、左右の凹んだところに黒色の斑点模様が見える。花茎は出てきているかと、よく見たが、まだその気配はないようだ
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 草むらに隠れるようにゲンノショウコが咲いている。小さな花だが、五角形の均整の取れた綺麗な花である。町中にこの花によく似た花を見かける。名前はアメリカフウロという。アメリカフウロを初めて見た時、案の定ゲンノショウコと見間違えた。ゲンノショウコは山間部などの自然の豊かなところに生育している。まさか町中の荒地に現れるとは思っていなかった。花はよく似ている。しかし、葉を見ているうち、少し違うのではないかと思うようになった。アメリカフウロの葉は細かく、細く切れ込みが入っている。当時、図鑑をよく見直し判断したことを覚えている。
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 沢山見られたアキノタムラソウは最盛期を過ぎ、枯れ始めている。写真に収めず通り過ごしてきたが、目の前によさそうな花が現れた。今まで見てきたものより色がやや薄い。ナツノタムラソウは色が濃く、アキノタムラソウは薄いという。また、アキノタムラソウはおしべやめしべの張り出しが短い。改めて確認すると、この花もそのようになっている。
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アキノタムラソウ
 
 ここの叢の上をクズが覆っている。そのクズの葉の下にハギが見えた。葉を見ると、丸い。「これがマルバハギになるのだろうか」と思った。今日はいろいろなハギを求めてやってきたので、ようやく見つけたとの思いがした。こんなところにあるものだろうか。早速よく見ることにした。
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マルバハギ?
 
 頂小葉を見ると、先の幅が広く、ゆっくりと細くなり、根元は丸みを帯びているといえるかもしれない。頂点には窪みが見られる。側小葉は、頂小葉とほぼ似ているが、根元の丸みが顕著になっている。表面、裏面共に伏せ毛がある。特に裏面の主脈には著しい。
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丸い葉:表

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丸い葉:裏
 
 花序は3㎝、頂小葉の葉の長さは1.5cm、マルバハギの花序は葉より短いのが特徴というが、この花では、花序の方がやや長い気がする。
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花序は3㎝ある
 
 萼の分裂数は資料により違いがあるが、萼歯の先が針状になっていることは共通している。この写真は針状と見ていいのだろうか。また、萼歯は中央まで深く裂けるとか、萼筒より長いというが、この辺は確認は難しい。
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萼筒、萼歯
 

撮影:827
 

  記  平成2796日(日)