公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 イボタの果実を見る

93日(木)
 
 瓜久保から山道を上りミズキ休憩所へ来て一休みした。ベンチの向こう側にニシキギが見える。花の終わりごろ、ここにニシキギがあったことに気が付いた。今見ると随分大きくなっている。足元にはヤハズソウが目につく。お昼を食べのんびりした。そろそろ出かけようと思い、腰を上げると、草むらにツルボが見えた。遠くからではツルボヤブランか見分けがつかない。草をどけて、葉を確認した。葉はない。葉があるとヤブランの可能性があった。ヤブランツルボの花はどこが違うのか確認してみた。花弁はどちらも6枚ある。ツルボは6枚とも同じ形で、やや細い。ヤブランはよく見ると、3枚が大きく、他の3枚が小さい。
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ツルボの花
 
 ハコネウツギを通り過ぎ、坂に出たところにイボタノキがある。小さく白色の花が咲いたとき、ここにイボタノキがあると気が付いた。今はどうなっているかと見ると、緑色の球形をした果実が出来ている。楕円形の葉の先が円形になっている特徴を覚えていた。
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イボタノキの葉と果実
 
 坂を下りていくと、視野が開け、明るくなり、草むらが広がる。前回来たときはヒメジョオンなどがまだ残っていたが、その面影はなくなって、クズが我が物顔に蔓延っている。こういう光景を見ると、「クズってすごいなぁ」と驚くばかりである。クズに覆われた藪の端に、セイタカアワダチヨウ、コセンダングサが背丈を伸ばしていた。
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蔓延るクズ
 
 クズに埋もれた草むらを見ると、隙を縫うようにカゼクサが葉を伸ばしていた。また、そのカゼクサを囲むようにチドメグサが地面を覆っている。小さな葉だが、地面を一面に覆っているところは集団で他の植物に対抗しているように見える。自然の厳しい掟が伺える。
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カゼクサとチドメグサ
 
 坂を上ると、コナラを始め多くの樹木が現れてくる。日陰の一角を見ると、キズタが地面を一面に覆っている。先程のチドメグサは地面に伏していたが、キズタの葉はやや浮き上がっている。このキズタの葉にもいろいろな形があるという。
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キズタの葉
 
 山道を下りていくと狐久保に出る。ここの広場にはオニグルミの樹が何本もある。地面には果実が随分落ちている。ここに2人の人がいた。盛んに草むらを掘り返している。何をしているのだろうか。この公園には野鳥を観察する人、昆虫を観察する人、植物を観察する人等色々な人がそれぞれの目標をもって訪れている。
 狐久保の奥に狐の石像が1対あった。いままでゆっくりしていなかったので、この石像の存在に気が付いていなかった。
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狐久保の広場

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狐の石像

 
撮影:827
 


  記  平成2792日(水)