公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 この樹はヤマハゼになった

91日(火)
 
 歩道には草が遠慮なく蔓延っている。こういう光景からは、人の通りが少ないことが伺われる。藪にどんな植物が現れるか楽しみにしていたが、下草はきれいに刈られていた。やや残念な気持ちになった。
 歩道にはヌスビトハギが続いている。こんなに続くとは思わなかった。遠くからはひょっとしたらミズヒキではないかと思ったが、ヌスビトハギに間違いなかった。
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ミズヒキがつづく
 
 ここ樹は先ほど迷ったヤブニッケイになる。カクレミノの葉よりはずっと細く、3脈がはっきりしている。果実も球形で、頂点にめしべの残りがない。両方を同時に比較させると、その違いがはっきりする。
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 藪の梢を見ると、何かが引っ掛かっているようだ。どう見ても下の樹とは別物に見える。寄生植物の1つであろうと思う。何という名前の寄生植物だろうか。ネナシカズラの名で調べて見た。偶然が幸いしたのか、写真が似ている。ネナシカズラになるのだろうか。
 ネナシカズラが寄生している樹木が何であるか、しばらく休みながら考えた。葉が奇数複葉で、縁に鋸歯がない。ハゼノキやウルシの樹に似ている。そこでウルシの仲間を調べることにした。まず、ヤマウルシで調べてみた。
ヤマウルシの果実等を見ていると、果実に毛がたくさんある。どうも少し違っていると思えた。
 松江の植物(http://matsue-hana.com/hana/yamaurusi.html)には、似ているものとして、ハゼノキ、ヤマハゼが載っていた。ハゼノキは明らかに違うことが分かっていたので、ヤマハゼを調べた。その果実を見た時、一瞬驚いた。いままで考えてきたことがまるで違っていた。寄生植物としてネナシカズラを考えてきたが、実はこれがヤマハゼの果実になるように見えた。写真ではよく分からないが、基の樹に繋がっていそうだ。
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ヤマハハゼの果実

 この樹はヤマハゼになる。ハゼノキは知っていたが、ヤマハゼの名前は分かっていたが、実物は見たことがなかった。ここで1つ学ぶことが出来た。


撮影:827


  記 平成27831日(月)