公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カゼクサを探して

820日(木)
 
 昨日は雨が降り、久しぶりのお湿りで植木に水をやらなくても済んだ。お蔭で、連日の作業だった水くれをしなくてすみ、一休みできた。今日の天気はどうなのだろうか、空を見るとはっきりしない。
 少し離れた公園にカゼクサがある。いまどんな状態になっているか知ろうと出かけた。陸橋から公園を見ると、ヒマラヤスギの強く剪定された姿が強く目に入ってきた。このところこ公園へ足を向けていなかったので、この異変に初めて気が付いた。長く横に伸びた太い枝がことごとく剪定されていた。鬱蒼としていて、見通しが悪いので剪定されたと思うが、この姿を見ると、哀れさを感じる。
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強く剪定されたヒマヤラスギ
 
 陸橋の横では、クロガネモチが緑色の果実をつけていた。現在の緑色だと目立たないが、これが次第に赤味を帯びてくる。赤くなった果実は離れたところからもその存在が分かる。赤く染まる秋からのクロガネモチには見応えがある。
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クロガネモチの果実
 
 ケヤキの下に広がる叢を見た。もうあってもよさそうと思っていたカゼクサが見当たらない。イヌビエやメヒシバ、カモジグサなどが犇めいている。目指したものがなく、少しがっかりした。もう1つの叢へ進むと、ばらの樹に巻き付いているヘクソカズラを見かけた。つる性の植物は弱いようだが、生きる力は予想以上に強い。何時か大きな樹をすっぽりと覆ってしまっている光景を見たことがある。その姿には恐ろしさがあった。
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 さらに奥には、ランタナの大きくなった株があった。「こんなに大きくなるのか」としみじみ見直した。こう大きくなると、草花の愛らしさはない。ランタナもつる性の性質がある。剪定すればするほどつるを伸ばしてくる。
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ランタナの大株

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 ランタナの花

 第2の叢へ来た。目指すカゼクサは見当たらない。ひょっとしたら穂は未だなのかもしれないと思い直し、カゼクサらしい株を探した。改めて探すと、それらしい株がいくつも見つかった。葉の付け根付近を見ると毛が沢山ある。鞘口だけでなく、葉自体にも基部には長い毛が認められる。穂の付いたカゼクサは見つからなかったが、これから穂をつけるカゼクサを確認することが出来た。
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カゼクサの株

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葉の付け根付の毛
 

撮影:818


  記  平成27818日(月)