公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園  イネ、タマガヤツリ、アキノタムラソウ、クサギ、ワレモコウ


87日(金)
 
  階段を降り、日陰から水田に出ると太陽の光が眩しい。水田には防虫・鳥用の青い網が張り巡らされている。稲穂が実をつけ始めたことが分かる。シオカラトンボが数匹舞っている。どうするか見ていると、最初は網の中へ這入れなかったが、上手く身をこなして中へ這入った。網の中に既に2匹ぐらい入っていた。一旦中へ這入ると、どうなってしまうのだろうか。今度はイナゴだろうか、大きなバッタが飛んできて中へ這入ろうとした。網の目の方が小さいので入れないだろうと思って見ていると、数度這入ろうと試みながら、最後には上手く身をくねらせて中へ這入った。トンボといい、イナゴといい偶然だろうと思うが、目の前で曲芸を見せてくれた。果たして出てこられるのだろうか。そこまでは見続けることはできない。
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水田風景

 網の間からイネの様子を見せてもらった。花が咲いている。白色の葯が見える。同じイネ科なのだから当たり前だが、イヌムギやネズミムギなどのイネ科の花にそっくりである。この11粒が米となってくる。古代の人は、よくこれを食糧として選択したものだと感心させられる。
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イネ
 
 面白そうなカヤツリグサが見つかった。葉には縦に数本筋が入っている。これは花柄が短いせいか、花は葉に直接ついているように見える。穂が球状であることからタマガヤツリの名前がついたようである。
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タマガヤツリ
 
 公園内を歩いていると、この青紫色の花がたくさん目に入ってくる。先日調べたら、アキノタムラソウになった。タムラソウにはナツノタムラソウもある。いま夏なので、てっきりナツノタムラソウと思ったが、結果はアキノタムラソウになった。おしべやめしべが長く飛び出しているのがナツノタムラソウの特徴だという。
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アキノタムラソウ

 ネムノキ休憩場で休憩をとった。暑い盛りだろうか、先程親子連れの2人が通っただけで、ほとんど人が通らない。休憩場は日陰になっている。腰掛けていると、風が通り抜け涼しさが感じられる。昼食をとりながら、今来た方向を見ていると、梢に白色のものが見えた。来るときは下を通ったので気が付かなかった。白色の花、あそこにはガマズミがあった。今見ているのはその奥である。早速近くへ行ってみた。クサギであった。今彼方此方で咲き出したようだ。
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クサギ:白く見える

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 長閑な畦道が続く。人がほとんど行き来しないので、自由に草木を楽しむことが出来る。右は水田が続き、左はネムノキやハンノキが続く。この2種類が頻繁に出てくる。
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ネムノキやハンノキが続く
 
 先日、葉を見て、ワレモコウではないだろうかと予測したところまできた。どういう訳かここの一角にだけにある。花は未だだろうと思ったが、念のため見直すと、1つだけ咲き始めていた。円柱状の穂型で、上の方だけ赤みがかってきている。ここが花の部分になる。
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ワレモコウ
 

撮影:84
 

  記  平成2786(木)