ヤブミョウガが咲く
8月4日(火)
コリア庭園からムラサキシキブの見られる藪へ入ろうとしたところ、ヤブランが目に付いた。先日別の公園でヤブランを見た時、本当にヤブランなのか疑った。というのは自宅近くの公園にあるヤブランには蕾の気配も見られていないからである。ここでも「本当なのか」と1度は疑ってかかった。ところが間違いなくヤブランである。1か所だけかと思っていたら、藪へ入っていくと、いくつも現れてきた。念のためヤブランの開花期を調べると、8月から10月となっている。成程、咲き出してもおかしくないと思えた。
花を見ると6枚の花弁が見える。3枚が内花被片で大きく、残りの3枚外花被片で小さいという。写真では内花被片、外花被片の違いは分かるが、大きさの違いは分からない。
ヤブランの花:.6枚の花弁
薮に入り、ムラサキシキブを見た。花期を終えているので花はない。何度此処へ来ても、この樹がムラサキシキブか、ヤブムラサキかで迷っている。浅学だが,一回り小さいコムラサキは分かってきた。ムラサキシキブとヤブムラサキの違いは葉の表面の毛の有無であるというので確認した。手触りでは微毛がありそうに見えたので、接写写真を撮ってみると、ほとんどないように見える。やはりムラサキシキブなのだろうか。
葉の表面:ほとんど毛が無い
葉の裏:ほとんど毛が無い
ムラサキシキブを越えたところには下草がたくさん茂っている。見ると、長く伸びた枝に黄色い花がついている。キンミスヒキである。一見遠くからはミズヒキのように見える。花の姿からキンミスヒキと名付けられたと言われている。5弁花で、花そのものは普通のものだが、この果実が面白い形をしている。赤い果実が毛糸の編み笠をかぶっているように見える。
キンミスヒキ
キンミズヒキが何本も見つかった。その黄色い花に混じって白色の花が混ざっていた。何だろうか、と興味が誘われた。近づくとヤブミョウガの花だった。いつも見るヤブミョウガが黒い球の果実だが、今日は偶然白色の花を見ることが出来た。花弁は3枚で、1つの株の中に雄花と雌花があるという。早速見たが、花の咲き始めのせいか、その違いは分からなかった。
撮影:7月26日
記 平成27年8月3日(月)