公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エンジュ

731日(金)

 風がなくムンムンして暑苦しい。園内放送で、光化学注意報が出されたと報じられた。日陰にいても動きにだるさを感じる。水分の補給を忘れてはいけないと。5分ぐらい経つと、一口含むことにした。日向に出ると、疲労感が感じる。
 こんな暑い中、中の池の水面を見つめた。穏やかな水面を見つめていると、疲れがほぐれ気持ちが回復してくる気がする。コウホネの花が咲いている。先日より花の数が増えたかと思ったが、殆ど変化はなかった。水面から立ち上がった花の姿を見つめていると、しばらく光化学スモッグを感じなくなる。
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 花の広場へ入った。この暑さなので人は一人もいなかった。先日のイタヤカエデの種子を見ていると、中年の女の人が奥から来て近くのベンチに座った。暑かったのだろう。奥へ行き、アレチヌスビトハギを見た。昨年の10月、ここのアレチヌスビトハギを確認している。果実がズボンにたくさんつき、取るのにすごく時間がかかったのを覚えている。


 ハギの葉としては大きい。三葉の頂葉を見ると、長さ7㎝、幅2.5㎝ある。左右の2葉は長さ6㎝、幅3cm」ある。三葉の柄は短く、頂葉は1.5㎝、2葉は0.5㎝である。この三葉本体の柄は3㎝と長い。昨年は葉がなかったが、測って見てその大きさに驚いた。花は・・・と探したが、咲いていなかった。
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アレチヌスビトハギ

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アレチヌスビトハギの葉
 
 再び、中の池の畔に来て涼んだ。ここにはリョウブの樹がある。涼みながら見ると、花はほぼ終わりで、殆ど散っていた。花があれば、この樹がリョウブと分かるが、花が無くなるとリョウブと判定が難しくなる。更に葉が散り幹だけになると、一層判定が難しくなる。リョウブの樹の幹には斑点状の模様がある。似た樹木としてサルスベリ、ナツツバキ、ヒメシャラなどがある。
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リョウブ
  
 里の広場の入り口にエンジュの樹がある。ここのエンジュの開花を見ることが1つの目的であった。エンジュの樹は高い樹である。樹の下には花弁が落ちているので、開花していることは間違いない。確認しようと梢を見た。高いのでよく分からない。色がついているので、そこを望遠で写真に撮った。写っている。先日、この花の形が蝶形花であることを学んだ。こうぎっしりと咲いていると、蝶のイメージはわいてこない。
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エンジュの樹

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落ちていた花弁

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エンジュの花
 
 里の広場の奥にアカメガシワがある。一寸見ようと中へ這入っていくと、頭に何かが落ちてきた。「何かなぁ」と思った。今度は目の前に落ちてきた。エンジュの花である。「ここにもエンジュの樹があったかぁ」と見まわした。すると、近くに2本あった。何度もここを通っているが、このエンジュの樹の存在を意識していなかった。
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2本のエンジュの樹
 
 大きなエンジュの樹とは反対側にクリ、コナラの樹がある。先日、小さなクリの果実を見ている。2つの樹を改めて見ると、どちらも果実が大きくなっている。クリの果実の周りに長い毬が見え、すっかりクリの果実らしくなってきた。殻斗の中に収まったコナラの果実を見ると可愛らしさが感じられる。
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クリ

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コナラ
 
 この広場の中央にもエンジュの樹が1本あった。この樹は一番の高木である。花が咲いているか、望遠で確認すると、どこを見ても花がない。近くのエンジュの樹はすべて花が咲いているのに、どうしたのだろうか。
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一番大きなエンジュの樹

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花はなかった
 

撮影:726
 


  記 平成27730日(木)