舞岡公園 オレンジの果実はキブシの果実だった
7月26日(日)
帰り始めた時、左の崖にオレンジの果実なのか、蕾なのかが見えた。これは一体何の樹なのだろうかと思った。こういうオレンジの果実のようなものは今まで見ていない。葉と果実(?)の写真を撮り持ち帰ることにした。
これは一体何の樹なのだろうか
観察事実
葉は互生、長さ12㎝、幅6㎝、葉の縁は不規則な鋸歯になっている。枝は紫色を帯びている
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これだけをもとに樹木の名前を探した。阿部正敏さんの葉による野生植物の検索図鑑で引いていくと、キブシが出てきた。キブシなら先程見ている。緑色の果実が出来ていたことを確認している。図と写真を比べると、果実の形がどことなく似ている。そこで、保育社の図鑑を見ていくと、「緑色の果実は熟すと黄色くなる」と記載されていた。これで、キブシということが分かってきた。
先程見たキブシ
オレンジの果実
キブシ:葉の表
キブシ:葉の裏
キブシは身近な樹木であるが、詳細についてはしっかり把握していなかった。春に樹の枝から紐状に花をつけた花序が下がってくる姿を見て「ああ、キブシが咲き出した」で終わっていた。果実まで確認することはなかった。分かって見れば、大したことではないが、樹木が時を追うごとに変化していく様子を捉えることが出来た気がしてきた。
撮影:7月19日
記 平成27年7月25日(土)