公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 イヌゴマ

725日(土)
 
 古民家の裏庭で、また新しいものが見つかった。葉は対生で、細長い楕円形をしている。縁を見ると粗い鋸歯になっている。茎は四角く、稜に下向きの毛がまばらにある。葉の付け根は白くなっている。毛でもあるのだろうか。花は上部の枝に4つぐらい輪生している。花は下から咲いてくるようで、下の方は花びらが落ち、果実が出来始めている。1つの花の中に4つの果実が見える。花は唇形で、上唇は1枚、下唇は3つに割れているようだ。果たしてこの花の名前は何というのだろうか。シソ科で調べると、イヌゴマが出てきた。写真を見ると似ている。
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 イヌゴマの一寸奥にヤブランに似た花があった。「まさかヤブランではないだろう」と思い、最初はツルボと思った。草をかき分け下にある葉を見ると、ツルボではない。ヤブランの葉に似ている。その葉を見ても、まだヤブランとは信じられなかった。その後、道を歩き続けていると、再び同じ花に出会った。それを見て、先程の花はヤブランであると確信できた。
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 ここの裏庭にはいろいろな花が出現する。植えたのか、自生なのか分からないが、珍しいものもある。オカトラノオと思われる花があった。花が末期にあるので、直ぐには断定はできなかった。しかし、互生の葉を見、花を見ていると、オカトラノオと思えてきた。先日見たオカトラノオは花びらが6裂していたので、確認すると、5裂になっている。多くのオカトラノオの資料は5裂と書かれている。
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 色々な花を見ながら裏庭を歩いていると、キキョウが一輪咲いている光景に出合った。キキョウは特に珍しい花ではないが、緑の中に咲花は一際映えていた。緑に青紫、人の目を惹きつける配色である。
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キキョウ
 
 古民家を出て、水車小屋へ戻ってきた。今日は、まだ水車小屋付近のあぜ道を見ていない。薄い紫色の小さな花が咲いている。「何の花だろうか」と思ったが、直ぐにコムラサキと分かった。実は先日もこの花を見ていた。その時は、上の道の脇にあるムラサキシキブとこのコムラサキを比べて見ていたことを思い出した。コムラサキムラサキシキブに遅れて咲いてくることを再確認した。
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 キブシを見ると、果実が急激に大きくなっている。可愛らしい果実から逞しい果実に変わっている。こんなに大きくなるものだろうか。
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キブシの果実
 

撮影:719
 


  記  平成27724日(金)