舞岡公園 これはニガクサになるか
7月24日(金)
舞岡公園の水路沿いにはマユミの樹が随分ある。最初にマユミの樹を見つけた時にはこれほどあるとは思わなかった。沢山あるマユミも花が終わり、四角ぽい果実になり始めている。
マユミ:果実
ヌルデを見た。ヌルデは枝に翼があるのが特徴的である。枝から葉を見ていくと、枝の先に花のようなものが見えた。「本当に花なのか」と枝を寄せて見ると、まだ蕾だった。調べると、花期は8月から9月だという。見逃さないようにしたい。
ヌルデ:蕾
アキカラマツがある。3枚の葉からなる姿は以前からよく見ていた。しかし、これに花がついたのを見ていない。「どんな花が咲くのだろうか」と興味はあったが、それほど注意していなかった。今見ると花が咲いている。「こういう花だったのか・・・」と思った。花びらに見えるのはがくだという。「雄花と雌花がある」というので、注意してみた。雄花は多数のおしべがあるので、確認できるが、雌花は分かり難い。めしべは子房に直接つくというので探したが、探し出すことが出来なかった。
アキカラマツ
アキカラマツの花
白い花が咲いている。「アジサイなのだろうか・・・」と見えた。しかしアジサイでなく、ガマズミだった。いままで見てきたところでは、ガマズミは花期を終え、果実形成期に入っている。これほど時期を開けて花をつけるとは全く想定外だった。見ると、花を終え果実生成期に入っているものもある。この樹には両方が入り混じっている。
咲いていたガマズミ
ミズヒキのように細い枝を伸ばし、その先に花をつけている樹があった。花、葉を見るとハギの仲間であることが分かる。ハギの中で何という名前なのだろうか。ハギについてはよく調べていないので、知識が乏しい。つい先日ブログを書きながら、ヤマハギを覚えた。昨年もハギについて少し調べたが、深くは調べなかった。ヤマハギ、ヌスビトハギ、アレチヌスビトハギなどの名前を知ったが、詳細は分からず仕舞いだった。再度調べ直してみると、この樹がヌスビトハギらしいと分かった。どうも今までヌスビトハギを違うものと間違えていたようだ。
ヌスビトハギ
ヌスビトハギの花
クサレダマを見た時、「オトギリソウかなぁ」と思った時があった。でも葉の形が違うので、オトギリソウではないと判断した。今度の花はオトギリソウになりそうだ。葉は対生で、角がなく、丸みがある。葉、蕾等全体に黒い点がたくさんある。これはオトギリソウの特徴になっている。
オトギリソウ
オトギリソウの花
古民家の裏庭にシソに似た花が咲いていた。シソにしては葉が細いので、似た植物に当って見た。
・ヒメジソは葉が菱形になり、葉の鋸歯は4~6対、萼の先は鈍く、花軸 には毛が少ない。
・イヌコウジュは浅い鋸歯が8対ある。
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試料の鋸歯は15対以上ある。従って、ヒメジソ、イヌコウジュが候補になると調べたが、これらではなくなった。
シソへ戻ることにし、何か手がかりはないものかと保育社の図鑑を紐解いた。写真を当ると、ニガクサに辿りついた。試料の写真を見ながら説明を追っていった。めしべ、おしべが飛び出ているのが目立つ。説明によると、この花は一唇形である。「一唇形とはどんな形なのだろう」と思い、説明図を見ると、「上唇がない」ということだった。試料にも上唇がないように見える。
試料
シソに似た花
ニガクサ
撮影:7月17日
記 平成27年7月23日(木)