公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園 この葉はワレモコウの葉だろうか

722日(水)
 
 ばらの丸の丘から階段を下りて行った。春には、ここの途中にウグイスカグラが咲いていた。ピンクの花は愛らしく、しばらく此処に留まり、楽しませてもらった。また、別の日には、タイワンリスが機械音を発し、樹の皮を夢中になってむしっていた。いまは時々鶯の声が聞こえる。
 田圃に降りると、稲の苗は株を大きくし、背丈を高くしている。もう植えたてのひ弱さは見られない。狭いながらも水田の風景を味わうことが出来る。視野が開け、長閑さが味わえる。人にはこういう環境が必要なのだろうか、気持ちが落ち着く。
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長閑な水田風景
 
 後ろを振り返ると、後背の丘にキリの樹、ウメの樹、ガマズミの樹などがある。キリの樹の花の最盛期は見逃したが、ウメ、ガマズミは最盛期を見ることが出来た。いまはいずれも果実の形成期に入っている。キリは梢の高いところに大きな果実をつけている。残念だが大きさを測ることが出来ない。ガマズミの果実は扁平になっている。長さは7㎜、幅は3㎜ほどである。
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ウメとキリ

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キリの果実

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ガマズミの果実
 
 田圃の向こう側には、ネムノキの休憩所がある。名前の通り、ここからはネムノキが水路沿い、また道路沿いに出てくる。ここからも水田を通して花の咲いている様子が分かる。花を見た時「もう咲いたのか…」と思った。家の近くの公園にもネムノキはあるが、花はまだである。近くに来ると、花期の峠を越えている。もう少し早く来ていればよかったと思った。扇のようなきれいな花がないかと探したが、見当たらなかった。
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ネムノキ

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ネムノキの花

 休憩所に入り、休憩をとった。暑いので喉が渇く、水分を補給した。また、お昼をとっていなかったので、周りの景色を楽しみながら昼食をとった。ネムノキの下に鮮やかな紫色をした花が咲いている。何の花だろうか。興味が誘われ、昼食後近付いた。「どこかで見た覚えがある」シモツケではないだろうか。シモツケは自宅近くの公園にもある。しかし、花の最盛期は過ぎてしまっている。
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 この葉は楕円形で、基から先まで幅がほぼ同じになっている。随分特徴的な形である。鋸歯は粗く、鋸歯の先は三角形に近い。枝は赤褐色をしている。この葉の形は奇数羽状複葉と呼ばれている。どこか見覚えのある葉の気がするが、思い出せない。前回も同じ写真を撮って考えたが、名前を思い出せなかった。いろいろな資料を見ながら試行錯誤しているとき、「ワレモコウ」の名前が浮かんできた。調べて見ると、間違いなさそうだ。
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ワレモコウ
 

撮影:719


  記  平成27721日(火)