公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サルスベリが咲く

720日(月)
 
 日が出たと思ったら、西から雨雲が迫ってきて、間もなく霧雨になった。「霧雨が・・・」と思っていると直ぐに激しい雨となった。台風の影響で、天候が激しく変わる。午後になると、西に青空が見え、雨雲が消えている。ようやく天気が安定しそうに見えてきた。強い風が残るが、久しぶりに浦島公園へ出かけた。
 先日、別の公園でコスズメガヤを見てきたので、浦島公園ではどんな様子になっているか確認したかった。浦島公園の隅に沢山のコスズメガヤを見ることが出来る。早速見ると、たくさん出ている。中には花が終わろうとしているものもある。頭には、コスズメガヤとニワホコリの迷いが残っている。
 資料によると、2つは背丈、葉の長さ、幅、葉舌の毛状についてはほとんど変わらない。コスズメガヤの葉の基には毛があるが、ニワホコリには毛が無い。ここが1つの違いになる。
 コスズメガヤの節や花序の枝、小梗などに腺点が環状に並んでいる。ここが2つ目の違いになる。
 先日もこの2点をもとにコスズメガヤと判断した。判断は間違いないと思うが、いろいろな資料の「ニワホオコリ」の記述を見ると、大抵庭の隅にほこりのようにかたまった姿のイメージが書かれている。ところが、今までこのような姿、光景は目にしていない。「ニワホオコリか・・・」と見ると、目にするのはいつもコスズメガヤになる。
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 ハナモモとカリンの果実を見た。ハナモモの果実には縦に割れ目が見えてきている。色付けば普通のモモを小型にした形になる。カリンの樹を見ると、今年は果実が例年より多く出来ている。1か所見ただけで、45個ぐらい見える。
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ハナモモ

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カリン
 
 サルスベリがピンクの花をつけた。灼熱の中に咲くサルスベリを思い出す。入梅とばかり思っていたが、この花が咲けば真夏である。この花について昨年調べてみた。「花弁は6枚、円形で、しわがある」この1枚の花弁が凄く変わっている。説明を見るまでは、これが1枚の花弁とは思えなかったことを覚えている。
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 ハマズゲの進出の様子を見た。ハマズゲは人の足の踏み入るところに生育している。葉は細長い。花茎は20㎝ぐらい伸び、先に花火状の花をつける。花の形から見ると踏まれれば、花茎は折れてしまうようだが、実際に踏んでみると、簡単には折れない。再び起き上がってくる。この性質が広場へ広がれる仕組みになっているようだ。
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ハマズゲの進出

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ハマズゲ
 
 公園の草は刈られていたので、例年見てきた草の姿は少なかった。それでも刈り残された植込みにタチスズメノヒエとシマスズメノヒエが数本花をつけていた。例年なら、この2種類が、いま大繁茂している光景がある。
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タチスズメノヒエ

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 シマスズメノヒエ

 刈り残された一角を見ると、夏の雑草の庭園の姿がある。タチスズメノヒエとシマスズメノヒエの他に、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギエノコログサなども見ることが出来る。
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雑草の庭園

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アレチノギクとエノコログサ

 
撮影:717



  記  平成27719日(日)