公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オニウシノケグサの検証

76日(月)

  先日、オニウシノケグサを見た。以前、川岸や田圃などを見ていた時、よく見たものだが、最近は公園を見ていると、あまり見かけなくなった。以前少し調べてみたことがあったが、改めて見直してみた。

試料
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3つ節があり下の2つでは曲がる

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穂は花序になる

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小さな花序には短い柄がつき、その先に小穂が1つく

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小穂は約1cm、小花が6個ぐらい

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葉耳

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葉舌

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葉舌

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葉の表

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葉の裏
 
観察メモ
背丈:138cm
3つ節があり、下の2つでは曲がる。
・第1節まで:19cm 第1節から第2節まで:22cm 
2節から第3節まで:2cm
・第3節から穂まで:52cm 穂の長さ:30cm
・穂は花序になる。
1節から2本の花序が出る。2本の花序は下が長い。
・花序さらに23本の小さな花序に分かれる。
・小さな花序には短い柄がつき、その先に小穂が1つく。
・小穂の柄には毛のようなものがあるせいかざらざらする。
・小穂は約1cm。
・小穂には小花が6個ぐらいある。
・葉 長さ:23cm 幅:7mm
・葉舌 高さ:1mm以下 褐色 上は平
・葉のもとが耳状になっている。耳、:毛があるようだ
 
 保育社の図鑑を当って見ると、オニウシノケグサの詳細については多くは記載されていなかった。そこで、日本帰化植物図鑑(著 長田武正)をみると、詳細にわたって説明されていた。オニウシノケグサは、戦後砂防用に植えられたものが広がってきたという。
 試料がオニウシノケグサかを日本帰化植物図鑑で確認してみた

・背丈、葉の長さ、幅等は範囲以内になっている。耳状と見たものは、葉耳と表現して記載されている。
・耳の毛については、葉耳と葉の基部両へりに開出毛があると記載されて
 いる。
1節から2本の花序は枝として記載されている。柄がざらざらという点も
 確認される。
・小穂の中の小花については、小穂の長さ11.5cm、59の小花よりなり・・・と記載されている。
 
 11つ見て確認してみた。ほぼ確認できたようだが、小花等のつくりについては、あまりにも極小なので、調べきれなかった。
 長田さんの図鑑に記載されていなかったものとして、
「枝には3つの節があり、下の2つの節で曲がり、最後の節から直立する。節には膨らみがある」があった。
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節には膨らみがある 

 断定は難しいが、試料はほぼオニウシノケグサと言えそうだ。
 
 撮影:6月4日

  記  平成2775日(日)