オニウシノケグサの検証
7月6日(月)
先日、オニウシノケグサを見た。以前、川岸や田圃などを見ていた時、よく見たものだが、最近は公園を見ていると、あまり見かけなくなった。以前少し調べてみたことがあったが、改めて見直してみた。
試料
3つ節があり下の2つでは曲がる
穂は花序になる
小さな花序には短い柄がつき、その先に小穂が1つく
小穂は約1cm、小花が6個ぐらい
葉耳
葉舌
葉舌
葉の表
葉の裏
観察メモ
背丈:138cm
・3つ節があり、下の2つでは曲がる。
・第1節まで:19cm 第1節から第2節まで:22cm
第2節から第3節まで:2cm
・第3節から穂まで:52cm 穂の長さ:30cm
・穂は花序になる。
・1節から2本の花序が出る。2本の花序は下が長い。
・花序さらに2-3本の小さな花序に分かれる。
・小さな花序には短い柄がつき、その先に小穂が1つく。
・小穂の柄には毛のようなものがあるせいかざらざらする。
・小穂は約1cm。
・小穂には小花が6個ぐらいある。
・葉 長さ:23cm 幅:7mm
・葉舌 高さ:1mm以下 褐色 上は平
・葉のもとが耳状になっている。耳、:毛があるようだ
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保育社の図鑑を当って見ると、オニウシノケグサの詳細については多くは記載されていなかった。そこで、日本帰化植物図鑑(著 長田武正)をみると、詳細にわたって説明されていた。オニウシノケグサは、戦後砂防用に植えられたものが広がってきたという。
試料がオニウシノケグサかを日本帰化植物図鑑で確認してみた。
・背丈、葉の長さ、幅等は範囲以内になっている。耳状と見たものは、葉耳と表現して記載されている。
・耳の毛については、葉耳と葉の基部両へりに開出毛があると記載されて
いる。
・1節から2本の花序は枝として記載されている。柄がざらざらという点も
確認される。
・小穂の中の小花については、小穂の長さ1-1.5cm、5-9の小花よりなり・・・と記載されている。
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1つ1つ見て確認してみた。ほぼ確認できたようだが、小花等のつくりについては、あまりにも極小なので、調べきれなかった。
長田さんの図鑑に記載されていなかったものとして、
「枝には3つの節があり、下の2つの節で曲がり、最後の節から直立する。節には膨らみがある」があった。
節には膨らみがある
断定は難しいが、試料はほぼオニウシノケグサと言えそうだ。
撮影:6月4日